ラプカは静かに弓を持つ
読了。2023年本屋大賞第2位の作品。 ラプカは静かに弓を持つ 著)安壇美緒ラブカは静かに弓を持つ (集英社文芸単行本)Amazon(アマゾン) 音楽教室が著作権使用料を支払わなければならないかどうかについての最高裁判決が報道されたことを覚えている。 本作品はその係争が題材となっている。...
View Article目の見えない白鳥さんとアートを見にいく
読了。「2022年 Yahoo!ニュース|本屋大賞 ノンフィクション本大賞」の受賞作品ということで話題になっていた本書、ようやく図書館から借りることができた。 目の見えない白鳥さんとアートを見にいく (著)川内有緒目の見えない白鳥さんとアートを見にいく (集英社インターナショナル)Amazon(アマゾン)...
View Article恋し、こがれたインドの染織-世界にはばたいた布たち-
大倉集古館に行ってきた。 「特別展 畠中光享コレクション 恋し、こがれたインドの染織-世界にはばたいた布たち-」展である。 インドの布、というと「インド更紗」が思い浮かぶ。本展覧会は、更紗をはじめとする捺染布、綴織のカシミールショール、宮廷や寺院で使われた金銀糸織、絞り染めのターバン、木綿モスリンなど様々な布が展示されていた。 こちらは展覧会チラシの一部。...
View Article楽しい隠遁生活 ―文人たちのマインドフルネス
昨日9月3日、大倉集古館を訪れ、次に向かったのは、泉屋博古館東京である。 6月は大倉集古館→菊池寛実記念智美術館のカフェ「茶楓」→泉屋泉屋博古館東京というルートを辿ったが、なななんと、カフェ「茶楓」が休業中なのである。 そこで今回は「HARIO CAFE」で軽く食べることにした。 前回、アイス・カフェオレにしたら大変美味しかったので、バケットホットサンドセットに、ホットのカフェオレにした。...
View Article虫めづる日本の人々 後期展示
サントリー美術館に行ってきた。 「虫めづる日本の人々」展の後期展示である。 今回のお目当ては、伊藤若冲の重要文化財「菜蟲譜」(江戸時代 寛政2年(1790)頃 佐野市立吉澤記念美術館)の場面替え。 こちらの冊子の上が前回、今回は下のカエルがいる場面が展示。このカエルさんは佐野市立吉澤記念美術館のwebサイトの様々なところで見ることができる。眺めていると気持ちが和む。...
View Article京都航空便 紫野源水 鳴海餅本店
気温の高い7月、8月はお休みということで、久々の「京都航空便」である。わくわく。 「季節の生菓子」 紫野源水 包みを開け、箱の蓋を開けて、「うわっ!」と声が上がったほど美しかった。 いやー。綺麗である。 「着せ綿」 菊の形の練り切りに、白いきんとんがのっている。「着せ綿」はデジタル大辞泉によると「陰暦9月9日、重陽 (ちょうよう)...
View Article小日向でお茶を
読了。中島京子氏が雑誌に連載中のエッセイをまとめたものである。本書には、2018年10月から2022年9月までが収録されている。 小日向でお茶を (著)中島京子小日向でお茶をAmazon(アマゾン) 美味しいものについて、たくさん書かれていた。(太字部分は本書からの引用)...
View Article変な家
読了。本書はコミカライズ化されており、インターネットで広告をよく見かける。大変気になっていたところ、本書を発見。こちらが原作であった。 変な家 (著)雨穴変な家Amazon(アマゾン) 購入を検討していると、知人から見せられた住宅の間取り図。主人公が知り合いの建築士に見せるとあちこちに違和感があるとのこと。...
View Article京都航空便 鳴海餅本店 栗餅 栗赤飯 千本玉壽軒 季節の上生菓子
昨日は、京都の有名店の和菓子を店頭で受け取ることができる「京都航空便」の日であった。 7月、8月はお休みだったので9月は興奮のあまり、2店舗で予約したのだ。先週は、「紫野源水」の「生菓子」と「鳴海餅本店」の「月見団子」だった。 先週に続き、今週も紫色の斜めストライプの包装紙の包み、「鳴海餅本店」である。 「栗餅」 鳴海餅本店 丹波栗が一粒入った大福餅。きな粉が添えてあった。...
View Articleここへきて やむに止まれぬ サンサシオン
アーティゾン美術館に行ってきた。 「ジャム・セッション 石橋財団コレクション×山口晃 ここへきて やむに止まれぬ サンサシオン」展である。 展示室には、このような山口晃氏によるイラスト・直筆文字の案内が。 スケッチOKだそうだ。一部を除きほぼ撮影可でもあり、大変嬉しい。 最初の作品は、インスタレーション「汝、経験に依りて過つ」(2023年)...
View Article創造の現場 映画と写真による芸術家の記録
9月16日にアーティゾン美術館に行ってきた。 まずは、「ジャム・セッション 石橋財団コレクション×山口晃 ここへきて やむに止まれぬ サンサシオン」展を鑑賞。 次に、同時開催の「創造の現場 映画と写真による芸術家の記録」展に進んだ。 アーティゾン美術館の前身であるブリヂストン美術館は、「美術映画シリーズ」という記録映画を製作していた。...
View Article石橋財団コレクション選 特集コーナー展示 読書する女性たち
9月16日にアーティゾン美術館に行ってきた。 まずは、「ジャム・セッション 石橋財団コレクション×山口晃 ここへきて やむに止まれぬ サンサシオン」展を鑑賞し、次に、同時開催の「創造の現場 映画と写真による芸術家の記録」展に進み、そして、こちらの「石橋財団コレクション選」へたどり着いたのである。 3つの展覧会を鑑賞でき、何だかお得な感じがするアーティゾン美術館であった。 「ここへきて...
View Article江戸時代の美術 ─「軽み」の誕生
9月18日、敬老の日に出光美術館に行ってきた。 「江戸時代の美術 ─「軽み」の誕生」展である。 あの狩野探幽が後水尾天皇に対して「絵はつまりたるがわろき」と語ったそうである。 美術展チラシによると「画面にすべてを描きつくすのはよくなく、ゆとりや隙を感じさせるようにするべきだ」との意味だそう。...
View Article青山紅谷
神宮前「うつわshizen」からコミュニティバス「ハチ公バス」に乗って、「青山 紅谷」に行き甘味処で「あんみつ」を食べて、生菓子をお土産にした。 「小萩餅」 薄い緑色の外郎生地、中はこしあん。赤色のイラ粉(調べてみると、もち米を蒸し乾燥させ粉砕した後煎ったもののようだ)がのせてある。このイラ粉が萩の花を表していて「小萩餅」のようだ。ほう…。 「栗茶巾」...
View Article木挽町のあだ討ち
読了。第169回直木三十五賞、第36回山本周五郎賞の受賞作である。さすが、といった感じ。 木挽町のあだ討ち (著)永井紗耶子木挽町のあだ討ちAmazon(アマゾン) ある雪の降る夜、芝居小屋の近くで衆目を集めて仇討ちが成し遂げられた。仇討ちをしたのは、美しい容姿をもつ、元服前の前髪のある菊之助。...
View Articleハンチバック
読了。第169回芥川賞受賞作品である。 ハンチバック (著)市川沙央ハンチバック (文春e-book)Amazon(アマゾン) 難病を患う主人公の釈華は、肺を圧迫するほど背骨が湾曲しており、読書するのも苦しいほどである。電動車椅子と人工呼吸器を使い、痰の吸引も必要という状態で生活している。...
View Articleみをつくし料理帖(1) 八朔の雪
少し前に読了。テレビドラマ化、映画化もされ有名な作品である。勧められて、読んでみた。 みをつくし料理帖(1)八朔の雪 (著)髙田郁八朔の雪―みをつくし料理帖 (ハルキ文庫 た 19-1 時代小説文庫)Amazon(アマゾン) 大坂で料理の修行をした澪が、江戸で一人前の料理人になるよう奮闘する物語である。いやあ、のめり込んで読んだ。...
View Articleみをつくし料理帖(2)花散らしの雨
読了。先を知りたいので、急いで読んだ。みをつくし料理帖(2)花散らしの雨 (著)髙田郁花散らしの雨 みをつくし料理帖Amazon(アマゾン) 主人公・澪の勤め先である「つる家」が新たな場所で営業を開始。 この巻から地図が掲載されており、澪の長屋から新しい「つる家」まで徒歩で通勤しており、けっこう遠いこともよく分かった。...
View Articleみをつくし料理帖(3)想い雲
読了。急いで読むと、けっこう早く読み終えられるのであった。ついに第3巻。すでに第4巻も読み進めている。 みをつくし料理帖(3)想い雲 (著)髙田郁想い雲―みをつくし料理帖 (時代小説文庫)Amazon(アマゾン) この巻から、戯作家・清右衛門とともに版元の坂村堂が「つる家」にやってくるようになる。この坂村堂が主人公・澪の料理を味わうシーンが好きである。...
View Articleみをつくし料理帖(4)今朝の春
読了。引き続き、急いで読んでいる。すでに第5巻も読み進めているところである。 みをつくし料理帖(4)今朝の春 (著)髙田郁今朝の春―みをつくし料理帖 (ハルキ文庫 た 19-4 時代小説文庫)Amazon(アマゾン) 吉原の伝説的花魁「あさひ大夫」について色々分かってくる。 が、まあそれを置いておいて、この巻は、何といっても、登龍楼と「つる家」の料理の競い合いだろう。...
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