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目の見えない白鳥さんとアートを見にいく

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読了。

「2022年 Yahoo!ニュース|本屋大賞 ノンフィクション本大賞」の受賞作品ということで話題になっていた本書、ようやく図書館から借りることができた。

 

目の見えない白鳥さんとアートを見にいく (著)川内有緒

 

著者の川内有緒氏というと…、「パリの国連で夢を食う。」を2015年に読んでいる。

国連職員になるのはこんなに大変なのねと、しみじみと著者のバイタリティーを感じながら読んだ覚えがある。

 

そのバイタリティー溢れる川内氏は、現在、執筆活動のほか、イベントの企画、恵比寿でギャラリー「山小屋」の運営をされているようだ。

 

そして、「いわき回廊美術館」にある「一冊の図書館 SOLO UNO」の館長もされているよう。ほう。

 

本書は、全盲の白鳥健二氏と一緒に芸術鑑賞をすると楽しいと友人から勧められ、著者が白鳥氏とともに巡った芸術の旅を記録したもの。

 

最初の三菱一号館美術館の「フィリップス・コレクション展」の章は、白鳥氏に作品をどのように説明したかが詳しく書かれており、

 

こうして一0分も一五分もかけて一枚の絵画を見ていると、途中から印象がガラリと変化したり、最初はまったく目に入らなかったディテールに驚かされたりして、なんだか自分の目の解析度が上がったような感覚になった(太字部分は本書からの引用)

 

本書にはその「印象がガラリと変化」する様子や、人によって受ける印象の違いなどが書かれており、うん、うん、なるほどねえと読み進めた。

 

第4章には「こころのところ、ひとりで美術館やギャラリーに行くと、バーチャル・白鳥さんを想像するようになっていた。そこに「白鳥さんがいる」と想定するだけで、ひとりのときよりだいぶ丁寧に作品を観察し、深く考えられるような気がした。」とあり、

 

なるほど。私も「白鳥さんがいる」と想定して鑑賞してみようかな、と思ったりした。

 

本書は、白鳥さんを通じての鑑賞のみならず、全盲の白鳥さん自身についても多く記されている。

 

第11章では、新潟県十日町市にある、パフォーマンスアーティストのマリーナ・アブラモヴィッチ氏による宿泊体験型作品「夢の家」を訪れ、著者、白鳥さん、著者に白鳥さんを引き合わせた友人とそのご主人の4人で夢をみる体験をする。

 

白鳥さんの見た夢についても詳しく書かれていた。

視覚って、何とも不思議なものだ。

 

本書は、著者と白鳥さんとの体験を映像化し終えたところまで書かれている。

白鳥さんの現在の職業は「写真家」らしい。

本書にも白鳥さんの写真作品が掲載されており、しみじみと鑑賞した。

 

***************************

 

新潟県で求めたお菓子がまだまだ我が家に残っている。

 

「田辺菓子舗」の「かりん糖」である。

 

 

新潟銘菓紹介のYouTubeで見て、新潟伊勢丹の地下食料品売り場の「新潟銘菓コーナー」にあり、さらに新潟駅ビルの「ぽんしゅ館」にもあり、これはもう絶対に美味しいだろうと手に取った。

 

 

こちらのかりんとうは、大きい。長さが10㎝ほどある。

そして、固くない!

これはむしゃむしゃ食べてしまう…。


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