江戸の琳派芸術
昨日は、出光美術館に行ってきた。 江戸で活躍した琳派、「江戸琳派」である酒井抱一と鈴木其一の作品を紹介した展覧会。 私は、昨年サントリー美術館で催された「鈴木其一 江戸琳派の旗手」展で、すっかり鈴木其一に魅せられているので、この展覧会は見逃せない!と訪れた。...
View Articleパリ♥グラフィック ロートレックとアートになった版画・ポスター展 その1 ヴァロットン
三菱一号館美術館に行ってきた。 「パリ♥グラフィック ロートレックとアートになった版画・ポスター」展を鑑賞。 ロートレックの作品を中心に版画、リトグラフのポスターが紹介されていた。私の今回のお目当ては・・・ フェリックス・ヴァロットンである。上は、「可愛い天使たち」(1894年 木版 三菱一号館美術館 所蔵)である。...
View Articleパリ♥グラフィック ロートレックとアートになった版画・ポスター展 その2 ロートレック
その1からの続き。その1では、ヴァロットンの事ばかり書いてしまったが、本展はやっぱりロートレック! 「ジャヌ・アヴリル」 アンリ・ド・トゥールーズ=ロートレック (1899年 多色刷りリトグラフ)三菱一号館美術館所蔵(以下、全て「三菱一号館美術館」所蔵) 解説プレートによると、ダンサーであるジャヌ・アヴィリルがロートレックに最後に注文したポスターだそうだ。惹かれる作品。...
View Articleパリ♥グラフィック ロートレックとアートになった版画・ポスター展 その3
その2からの続き。 ロートレック、ヴァロットンのほかにも魅力的な作品がたくさん。 「シャ・ノワール巡業講演のためのポスター」 テオフィル・アレクサンドル・スタンラン1896年 多色刷りリトグラフ (ファン・ゴッホ美術館 所蔵) 魅力的なポスター。実際はもっときれいな色だったような。 「アンドレ・マルティ」 アドルフ・ヴィレット 1894年 リトグラフ (ヴァン・ゴッホ美術館 所蔵)...
View Article騎士団長殺し 第1部 第2部
読了! 騎士団長殺し 第1部 顕れるイデア編 村上春樹騎士団長殺し :第1部 顕れるイデア編 Amazon 騎士団長殺し 第2部 遷ろうメタファー編 村上春樹騎士団長殺し :第2部 遷ろうメタファー編 Amazon 2月に発売され、大変話題になった村上春樹氏の最新長編作である。結局のところ、多くの人は、「謎」、「冒険」に魅せられるのである。勿論、私も、である。...
View Articleパーマネント神喜劇
読了! パーマネント神喜劇 (著)万城目学パーマネント神喜劇 Amazon 主人公は、神様。これがまた、人情味あふれる、ちょっととぼけた感じの神様なのである。 神様の世界にも、「ノルマ」があったり、異動があったり、査定があったり、上司がいたり、人間社会のようではないか。 こんな神様のおわす神社なら、通りかかったら、参拝しに行きたくなる。...
View Article恋するディズニー 別れるディズニー
読了。著者である堀井憲一郎氏は、「東京ディズニーリゾート便利帖」でおなじみの現地調査によるデータに基づいた攻略法指南が思い浮かぶが、本書は、ディズニーランド・シーを通しての男女の性差論。 恋するディズニー 別れるディズニー (著)堀井憲一郎恋するディズニー 別れるディズニー (新潮文庫) Amazon...
View Article北斎とジャポニスム
ちょっと前に「北斎とジャポニスム」展に行ってきた。 本展は、葛飾北斎に影響を受けて描かれた作品を集めたもの。 三菱一号館美術館の「パリ♥グラフィック ロートレックとアートになった版画・ポスター」展でも展示されていた「ムーラン・ルージュ」。本展では、その踊り子のポーズが「北斎漫画」に描かれたポーズに似ていることが分かるように展示されていた。ふむふむ。...
View Article特別展 没後60年記念 川合玉堂 -四季・人々・自然-
今日は、山種美術館に行ってきた。 川合玉堂展。ポスターの上部の「早乙女」は、すでに我が家のポストカードコレクションにある。 今回は、音声ガイドを利用した。「屋根草を刈る」(1954年(昭和29年) 東京都 所蔵)には、3頭の黄色い蝶々が描かれているが、それは、お孫さんに絵の感想を聞いたところ、リクエストされて描き入れたとのことだった(と思う)。こういうお話が聞けるので、音声ガイドは良いなと思う。...
View Articleタルタルガさんの靴が来た! 2017年秋
先日、9月のタルタルガさんのオーダー会でお願いしていた靴が届いた! 今回は、初めての紺色の靴である。 届いて直ぐにリビングで撮影した。夜だったため、電灯の下での写真は、黒っぽい。が、・・・この色の靴も良いなあ。 実は今回、タルタルガさんに勧めていただき、靴底を変えることにした。 こんなのである。これまでの靴底はこんな感じ。...
View Article書跡鑑賞シリーズⅦ 12世紀の古筆2 第7回「今城切」の鑑賞と読み
本日、五島美術館に行ってきた。 期限切れになっていた「美の友会」の更新手続きをした。 今年の「定期入館証」はオレンジ色!前回は緑色だった。 そして早速「美の友会月例美術講座」に参加。昨年の6月に「書跡鑑賞シリーズⅪ 第3回」に参加したものの、その後出席できず、すでにシリーズ「Ⅶ」の終盤になっていた・・・。...
View Article光彩の巧み -瑠璃・玻璃・七宝-
「美の友会月例美術講座」に参加し、庭園で紅葉を楽しんだ後、特別展「光彩の巧み」を鑑賞。 なんと今回、こちらの「龍文七宝大香炉」(清時代・17~18世紀 五島美術館蔵)が撮影可となっており、ロビーに展示されていた。びっくり! これは、やっぱり流行語大賞に「インスタ映え」が選ばれているように、SNSへの投稿を意識しているのであろうか。 一対の大きな香炉である。...
View Article安藤忠雄展 挑戦
今日は、国立新美術館に行ってきた。「安藤忠雄展 挑戦」を鑑賞・・・というか体験、という感じだった。 本展覧会で評判なものはいくつかあるが、私は「音声ガイド」が大変気になった。安藤忠雄氏の語りがとても興味深いと大評判。いやあ、音声ガイド聞いて大笑いするのをこらえたのは初めての経験だった。これから行く方にはオススメしたい。...
View Article神在月の出雲大社
11月に出雲大社を参拝してきた。神在月の出雲大社である。 銅鳥居の向こうに拝殿が見える。 何となく華やいだ感じがする。ご本殿を横から・・・。 後ろから。 上の写真の左下にも写っているが、境内のあちらこちらに「因幡の素兎(いなばのしろうさぎ)がモチーフとなったウサギちゃんがいるのである。 ちょっと和む。 「十九社」 神在祭の間に集まってこられる全国の神様の宿泊所。東と西に2棟ある。...
View Articleゴースト
ずっと前に読了。 生きていない人が主人公や主要人物で登場する短編集。 ゴースト (著)中島京子ゴースト Amazon 「ミシンの履歴」という物語が心に残る。数十年前までは、多くの家庭にミシンはあった。ミシンでブラウス、スカート、ズボン、カーテン、ぞうきん、何でも作れたのだ。 表紙にも描かれているが、柔らかな曲線でデザインされた足踏みミシン。このミシンが、色々な持ち主を変えて活躍する。...
View Article中国が愛を知ったころ
読了。 中国で今なお人気のある女流作家である張愛玲の短編集。巻末の訳者による解説もとても良かった。 中国が愛を知ったころ (著)張愛玲 (訳)濱田麻矢中国が愛を知ったころ――張愛玲短篇選 Amazon つぎの3つの短編が収録されていた。 沈香屑 第一炉香(第一爐香)・解説によるとこれは張愛玲のデビュー作らしい。1943年の作品。女子高校生が主人公で、ほろ苦い結末。...
View Article茶道具取合せ展 と 陶磁鑑賞シリーズⅥ 「茶匠の好み道具」第2回 千利休
五島美術館に行ってきた。 同じ場所で12月2日、1週間前にも撮影しているが、木の様子が随分違う。季節は冬になった。 今日は「美の友会月例美術講座」を受講してきた。 様々な茶会記から、千利休の使った茶道具をたどった。...
View Articleわたしが孤児だったころ
今朝のニュースで、ノーベル文学賞授賞式、晩餐会の様子が報道されていた。タイムリーに読了。 わたしが孤児だったころ (著)カズオ・イシグロ (訳)入江真佐子わたしたちが孤児だったころ (ハヤカワepi文庫) Amazon 実は、カズオ・イシグロ作品を初めて読んだ。...
View Articleいちまいの絵 生きているうちに見るべき名画
本書は、新書なので外出するときに持ち歩いて列車やバスの中で読んでいた。けっこう長くかかって読み終えた。 筆者オススメの名画26点が紹介されている。嬉しいのは、最初に26点のカラー写真が掲載されているところ。 いちまいの絵 (著)原田マハいちまいの絵 生きているうちに見るべき名画 (集英社新書) Amazon...
View Article傾城の恋
読了!「中国が愛を知ったころ」を読んで、張愛玲作品が読みたくなった。 傾城の恋 (著)張愛玲 (訳)池上貞子傾城の恋 Amazon 「金鎖記」、「留情」、「傾城の恋」の3編により構成されている。 「傾城の恋」については、「浪漫都市物語 上海・香港’40s」で「戦場の恋」というタイトルで読んでいる。但し、読んだのは4年ほど前・・・物語はうっすら覚えているが訳については・・・。...
View Article