その2からの続き。
ロートレック、ヴァロットンのほかにも魅力的な作品がたくさん。
「シャ・ノワール巡業講演のためのポスター」 テオフィル・アレクサンドル・スタンラン
1896年 多色刷りリトグラフ (ファン・ゴッホ美術館 所蔵)
魅力的なポスター。実際はもっときれいな色だったような。
「アンドレ・マルティ」 アドルフ・ヴィレット 1894年 リトグラフ (ヴァン・ゴッホ美術館 所蔵)
これはモノトーンのリトグラフだったが、なぜか心惹かれた作品。
「アンドレ・マルティ」?と調べてみたら、フランスの政治家のようだ。
マルティ氏が抱えているのは、紙ばさみ。中に入っているのは版画?!
「『レスタンプ・オリジナル』第2年次の表紙」 カミーユ・マルタン
1894年 多色刷りリトグラフ (三菱一号館美術館)
説明のプレートによると、マルタンはアール・ヌーヴォーの作家とのこと。なるほど。そんな感じである。これは大変きれいな色彩のリトグラフだった。
「ベアトリーチェ(『ヴォラール画廊のレスタンプ・オリジナル』より)」 オディオン・ルドン
1897年 多色刷りリトグラフ (三菱一号館美術館)
これは、どこか他のところで鑑賞したことがあるような。
この写真は割とハッキリ写っているが、実際はとても淡い色で構成されているリトグラフである。
写真撮影可ゾーンは、魅力的な作品ばかりで思わず沢山撮影してしまった。
他のゾーンにも勿論素敵な作品が多数で、ピエール・ボナールの「小さな洗濯女」(ヴァン・ゴッホ美術館)が良かった。本展覧会のチラシ裏面に橙色の丸を付けた作品である。
この作品は、何だか物語がありそう。
実物は割と大きく、色ももっとクリアである。
あまりに惹かれて、ポストカードを2枚買ってしまった。
三菱一号館美術館は、建物も素敵だ。
銀行の営業部として使われていたところがカフェになっている。
天井が高いので、開放感がある。
展覧会タイアップメニューの「ロイ・フラー嬢へのオマージュ」。
シロップでしっとりしたスポンジ生地、ガナッシュ、バタークリーム、フロンボワーズ・ジャムの層で作られたチョコレートケーキのオペラ、チョコレートクリーム、チョコ。
これにコーヒーをお願いして、ゆっくり過ごした。
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