へそまがり日本美術 禅画からヘタウマまで 後期展示
「へそまがり日本美術」展の後期展示に行ってきた。 3月末に前期展示を鑑賞し、大変良かったので、期待も膨らむ。「前期展示」のチケットには「半額割引券」付きであった。 府中市美術館である。 本美術館は、都立府中の森公園内にある。 藤棚。私は藤が大好きである。ふと、鈴木其一や円山応挙の「藤花図」を連想する。 *************** 多くの作品が展示替えされており、「ツボ」な作品も多数。...
View Article湖底の城 呉越春秋 8巻
数日前に読了! 湖底の城 呉越春秋 8巻 (著)宮城谷昌光呉越春秋 湖底の城 第八巻1,728円Amazon 物語はずんずん進んでいく。 「臥薪嘗胆」の由来は有名なので、物語の行方は分かっているのだが、作者による「味つけ」がなされているので、大変面白い。 この巻でなんと伍子胥と范蠡が接触する。范蠡は商人の姿であったため、伍子胥は范蠡とは気付いていないようだったが(多分)、感動した。...
View Article湖底の城 呉越春秋 9巻
数日前に読了。遂に完結。 湖底の城 呉越春秋 9巻 (著)宮城谷昌光呉越春秋 湖底の城 第九巻1,728円Amazon うーむ。終わってしまった。「黄金の盾」がこの巻で登場。范蠡の実家がどうして焼き討ちにあったのか。そうだったのか・・・。最初のほうは4年ほど前に読んでいるので、すっかり忘れている部分もあり、これは1巻から一気に読んだほうが楽しいかもしれない。 **************...
View Articleメアリー・エインズワース浮世絵コレクション -初期浮世絵から北斎・広重まで
昨日、5月5日に千葉市美術館に行ってきた。 アメリカ人女性メアリー・エインズワースの浮世絵版画コレクションが里帰り、という展覧会である。10時開館を狙って訪れたところ、ゆっくりと鑑賞できた。...
View Articleピーター・ドラッカー・コレクション 水墨画名品展
「メアリー・エインズワース浮世絵版画コレクション」展と同時開催されていたのが「千葉市美術館所蔵作品展 受注記念 ピーター・ドラッカー・コレクション 水墨画名品展」である。 ピーター・ドラッカーといえば・・・「もしドラ」。もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら (新潮文庫) [ 岩崎...594円楽天 ドラッカーが水墨画のコレクターだったとは。...
View Articleモンテレッジォ 小さな村の旅する本屋の物語
読了! 文章に対応した写真が多数掲載されており、文章からのみならず写真からもイメージがどんどん膨らんでいき、著者とともに旅をしたような気分になれた。本書にも「本を選ぶのは、旅への切符を手にするようなものだ。」とあり、本当にその通り。 モンテレッジォ 小さな村の旅する本屋の物語 (著)内田洋子モンテレッジォ 小さな村の旅する本屋の物語1,944円Amazon...
View Article呉漢 上
読了!図書館に「モンテレッジォ 小さな村の旅する本屋の物語」を返却した時に、何借りようかな・・・と書架を眺めていて、「み」の場所で目がとまった。「湖底の城」ですっかり宮城谷昌光熱が上がってしまったのだ。 呉漢 上 (著)宮城谷昌光呉漢 - 上巻 (単行本)1,836円Amazon...
View Article近代の日本画展 ギャラリートーク「近代日本画の流れ」
今週はすこしのんびりムード。ギャラリートークもあるし、五島美術館に行ってきた。 緑の色もどんどん濃くなっている感じである。 2年前のギャラリートーク「近代日本画の世界」と同じ学芸員の方が講師だった。 同じ雰囲気の講義の流れ。まずはタイトルの「近代日本画の流れ」について、レジュメに沿って説明。その後、主に本展覧会以外のお勧め作品をスライドで紹介された。...
View Articleinformation or inspiration? 左脳と右脳でたのしむ日本の美 その1
サントリー美術館に行ってきた。 美しいものに出会ったときに、「作品の背景などを知ることで生まれる感動」と、「理由もなく心が揺さぶられる感動」の2種類の感動をすると仮定して、1つの作品を2つ方法で観るという展覧会である。 先に、ただ理由もなく心が震えてしまう「右脳的感動」の面から鑑賞する黒コースで。 こちらのコースは解説パネル無し。作品の番号が書いてあるだけである。...
View Articleinformation or inspiration? 左脳と右脳でたのしむ日本の美 その2
その1からの続き。 4階展示室から階段を降り、3階展示室に入る吹き抜けになっている展示室では、インスタレーション「cncovered akies」を楽しむことができる。 解説パネルには、「4灯のスポットライトに照らされた長さ15mの白いステージに立ち、傘をさして足元を見ると、傘の影の中に映像が流れていることに気づく」とある。 上の写真のように画像が見える。 これは月が出ている。 これはビル。...
View Article作家ソノミの甘くない生活
読了。ソノミは還暦を3年後に控えた作家である。そのソノミの日々の物語。何だか、共感できる事が多かった・・・。 作家ソノミの甘くない生活 (著)群ようこ作家ソノミの甘くない生活 (角川文庫)648円Amazon (太字は本書からの引用である) 主人公ソノミは、「着々と老人に近づいているのが分かっているので」...
View Article30センチの冒険
5月末に読了。久々に、三崎ワールドにとっぷり浸った。 30センチの冒険 (著)三崎亜記30センチの冒険1,998円Amazon 主人公が実家に帰ろうとバスに乗って到着したのは、土地の遠近が乱れた世界。すぐ前に見えるビルは、実は遙か彼方にあり、たどり着けず、目の前にいるように見える人とも、手を繋ぐことはできない。...
View Article板橋区美×千葉市美 日本美術コレクション展 - 夢のCHITABASHI美術館!?
今日は、千葉市美術館に行ってきた。 板橋区美×千葉市美 日本美術コレクション展 - 夢のCHITABASHI美術館!? 現在改修工事で休館中の板橋区立美術館と、千葉市美術館とのコラボレーション企画で、もし、この2つの美術館が合体したら?という展覧会である。なので、「夢のCHITABASHI(ちたばし)美術館」。 これは写真撮影コーナー。...
View Article図説民居 -イラストで見る中国の伝統住居
読了。本書は、中国の伝統住宅を解説とイラストで紹介している。このイラストがとても分かりやすく、眺めているだけでも楽しい。 図説 民居-イラストで見る中国の伝統住居 (著)王其鈞 (監訳)恩田重直図説 民居―イラストで見る中国の伝統住居3,240円Amazon...
View Article南極ではたらく
図書館のオススメ本コーナーにあったので、読んでみた。著者は、母親としては初の調理隊員として南極地域観測隊に参加した方らしい。 南極ではたらく (著)綿貫淳子南極ではたらく:かあちゃん、調理隊員になる1,512円Amazon 本書によると、著者は3度目の挑戦で合格し、観測隊員となったそうだ。南極での生活と仕事ぶりには大変興味深く読んだ。...
View Article遊びの流儀 遊楽図の系譜 メンバーズ内覧会 スライドレクチャー
サントリー美術館に行ってきた。そして、スライドレクチャーも参加。 本展覧会は、美術を通して「遊び」を見つめ直すことがテーマのようだ。 遊びをテーマにした屏風が多く出展されており、低いサイズも多い。これは、座った状態、若しくは寝転んで使用するためのサイズとか。ふむふむ。...
View Article生誕125年記念 速水御舟
サントリー美術館の後に、山種美術館に行った。 「生誕125年記念 速水御舟」展。速水御舟は、2016年11月に「速水御舟の全貌」展を鑑賞。あまりの素晴らしさに思わず図録を購入したほどである。 6月30日放送の日曜美術館「アートシーン」でも紹介され、重要文化財「名樹散椿」が前期展示のみということで、駆けつけた。 今回撮影可のものは、これ。 「翠苔緑芝」 速水御舟 (山種美術館所蔵)...
View Article天才
少し前に読了。内容と全く関係がないが、文字が大きくて大変読みやすかった。 天才 (著)石原慎太郎天才 (幻冬舎文庫)540円Amazon 驚いたのは、田中角栄氏が首相になったのは54歳だったのだ!そして辞職したのが56歳。首相だったのは2年間だったのか。 まあ、44歳で大蔵大臣、47歳で自民党幹事長、53歳で通商産業大臣とずっと中心的な場所にいたわけなので、インパクトも強い。...
View Articleミ・ト・ン
図書館で、背表紙の美しさに惹かれて手に取った。これは、題名にもなっている「ミトン」の図柄のようだ。 ミ・ト・ン (著)小川糸 (画)平澤まりこミ・ト・ン (MOE BOOKS)1,512円Amazon 主人公は、ルップマイゼ共和国という寒い国に生まれたマリカという女の子である。巻末にカラーでラトビアを紹介するイラスト、エッセイが収録されているので、ルップマイゼ共和国のモデルはラトビアのようだ。...
View Articleサロメ
読了。 久々の原田マハ作品。表紙が本作品の主要人物オーブリー・ビアズリーの絵である。 サロメ (著)原田マハサロメ1,512円Amazon 本作品は、オーブリー・ビアズリーの姉のメイベル・ビアズリーの視点で語られる。19世紀末のロンドンで女優という職業を選んだという進んだ女性。20歳代前半の若さですでに「臈長けている」というか・・・・。...
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