図書館で、背表紙の美しさに惹かれて手に取った。
これは、題名にもなっている「ミトン」の図柄のようだ。
ミ・ト・ン (著)小川糸 (画)平澤まりこ
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主人公は、ルップマイゼ共和国という寒い国に生まれたマリカという女の子である。
巻末にカラーでラトビアを紹介するイラスト、エッセイが収録されているので、
ルップマイゼ共和国のモデルはラトビアのようだ。
小川糸さんというと、「食堂かたつむり」。
他の作品にも美味しそうなお料理がたくさん登場するが、
本作品も美味しそうなお料理が登場する。
「白樺ジュース」、マリカの母の作る「黒パン」(ライ麦パン)。
食べてみたい・・・。
題名にもなっているミトンの作り方が気になった。本文から引用する。
ひとつの色だけを使うので、必要なのは1本の針だけ、基本的にミトンはあむものですが、1本の針の場合は、あむではなくぬうと表現します。
ちなみにこのときに使う針は、ヘラジカの鎖骨を細くけずったもの。先がとんがっていない方の側に、毛糸を通すための穴をあけたものなのです。
1本の針?かぎ針編み?
他のページの挿絵に、棒編みの編み針のようなものが描かれ、
マリカの祖母が1本の針を持っている。
又、別のページの挿絵では、、マリカと祖母が2人で多色のミトンを作るシーンが描かれ、
それは2本の編み針を使って、棒編みのような雰囲気。
・・・・。1色とはいえ、1本の編み針でどうやって編むんだろう。
本作品は、前半は美味しいお料理、美しい自然、と「ああ、素敵!」とうっとりと読んでいたが、
生きていく悲しみも苦しみも、ルップマイゼ共和国の苛酷な試練も描かれており、美しいだけの小説ではない。
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少し前に、ディズニーランドに行った。
「インスタ映え」を意識した商品?!
びしょ濡れのショー。
レインポンチョを着て鑑賞・・・というか、水に濡れに行った。