夏の優品展 動物のかたち
五島美術館に行ってきた。とっても暑かった。 「動物のかたち」展の最終日ということで、思い切って行って良かった。 動物は、昔から「豊穣」、「栄達」、「長寿」などを願う吉祥の象徴でもあったということで、動物の描かれている絵画、そして工芸は多くある。 ☆ メモ ☆ 「柳桜」 小林古径 大正4年(1915年)頃...
View Article円山応挙から近代京都画壇へ
初めての東京藝術大学大学美術館である! 美術館に行く前に、「旧東京音楽学校奏楽堂」が。 明治村に来た気分・・・。何だか素敵だ。 美術館に入ると、床に・・・。 高橋由一の「鮭」だ・・・。うむむ。 本展覧会は、円山応挙に影響を受けた画家たちの作品を集めたもの。丸山派、四条派を忠心に様々な画家の作品が紹介されており、解説パネルにもどのような点が影響を受けているかが書かれており、分かりやすかった。...
View Article遊びの流儀 遊楽図の系譜 後期展示
サントリー美術館に行ってきた。「遊びの流儀」展の後期展示である。スライドレクチャーで言及されていた後期展示のみの作品を特にチェックしたい。 お、こんな面白そうなものが・・。「もうひとり3回の美術館の前にいるよ!」だそうだ。 いた! 後期展示で私の目を引いたのは、遊びの器具である。 「菊鶉螺鈿蒔絵ゲーム箱」(江戸~明治時代 19世紀 サントリー美術館所蔵)...
View Article江戸の人になってみる
読了。 江戸の人になってみる (著)岸本葉子江戸の人になってみる1,620円Amazon 本書は、著者が『絵本江戸風俗往来』を参考に、現代東京に残る江戸の風情を体験する。 「浅草寺の花祭」ら始まり、最後は「寺子屋へ入門」。寺子屋?今でも体験できるのか?練馬区の唐澤博物館というところに、教室風景が再現されているらしい。検索すると、あった!本書に書かれているとおり予約制のよう。...
View Articleなかなか暮れない夏の夕暮れ
7月末に「ちょうちんそで」を読んで、図書館の江國香織氏の棚に目がいった。本作品も、江國ワールド炸裂という感じがする。ただし、何だか明るい感じ。 本書は、北欧のミステリーのような内容から始まる。「え?これって北欧モノだったのか?」と思い、読み進めていくと何だかきな臭い感じで、「え?江國さんのだよな」と表紙を見てみたり・・・これは、主人公・稔の読んでいる本の内容だった! なかなか暮れない夏の夕暮れ...
View Articleカゲロボ
7月下旬に読了。図書館のおススメコーナーにあり、手に取った。 カゲロボ (著)木皿泉カゲロボ1,512円Amazon 木皿泉氏といえば、『昨夜のカレー、明日のパン』を読んだことがある。たしか、テンポのよい連作長編で、感動した覚えがある。...
View Article夢も見ずに眠った
図書館に予約してどのくらい待ったか・・・。待ちに待って、読了! 夢も見ずに眠った (著)絲山秋子夢も見ずに眠った。1,890円Amazon 同級生夫婦の高之が沙和子。高之が沙和子の名字に変え、沙和子の実家の敷地に建てた家に二人で住んでいた。マスオさんではなく、いわゆる「お養子さん」と言われるタイプの婚姻。...
View Articleバルザックと小さな中国のお針子
恩田陸氏の『隅の風景』に紹介されていた本書。 『隅の風景』を読んだのは2017年の1月なので、2年8か月ほど「読みたい」と思いつつ、読んでいなかったわけだ・・・。しかし、そういう本は多く、すっかり忘れているものも多い。ああ、もっと本が読みたい! 本書は、中国語ネイティブのダイ・シージエ(戴 思傑)氏がフランス語で書いた小説である。 バルザックと小さな中国のお針子 (著)ダイ・シージエ...
View Articleアノニム
読了。タイトル「アノニム」は、美術専門の窃盗団の名前である。 アノニム (著)原田マハアノニム1,620円Amazon この窃盗団のメンバーが大変華麗なのである。...
View Article盤上の向日葵
図書館で予約し、いつ予約したか、何で本書を知って予約したか、そしてどんな内容なのかまで忘れるくらい待って、やっと手に入れた。貸出カウンターの方に、「まあ、大変お待たせして・・・」と言われた。 本書は、昨年2018年本屋大賞2位。そして、将棋の世界が舞台となっている。 盤上の向日葵 (著)柚月裕子盤上の向日葵1,944円Amazon...
View Article好日日記 季節のように生きる
読了。 本書の著者・森下典子氏の「日日是好日」を読んで、著者が長く茶道をされてことを知り、大変気になっていた。そして、本書は、昨年「日日是好日」が映画化され、その公開に合わせて出版された「続編」のようだ。 好日日記 季節のように生きる (著)森下典子好日日記―季節のように生きる1,620円Amazon 本書は、二十四節気に合わせて、その時のお茶のお稽古の様子などが書かれている。 「啓蟄...
View Article奇想の系譜
3月8日に東京都美術館で「奇想の系譜展 江戸絵画ミラクルワールド」を鑑賞し、すぐに本書を図書館に予約した。そして、先だって、ようやく図書館から借りることができた。・・・・半年待ったことになる。で、先ほど読了。 奇想の系譜 (著)辻惟雄新版 奇想の系譜5,400円Amazon 本書は、1970年に美術出版社から刊行された『奇想の系譜』を底本に、図版を追加し、加筆修正したものだそうだ。...
View Articleわかれ
読了。 本書は、エッセイもあり、小説もあり、の小作品集である。瀬戸内寂聴作品は、数年に一度読みたくなる。前回は、2017年の5月に「夏の終わり」を読んでいる。その前は、2015年の5月に「爛」。2年周期? わかれ (著)瀬戸内寂聴わかれ (新潮文庫)506円Amazon 本書に掲載されている「紹興」というエッセイは、「紹興へは是非行きたい」という書き出しである。私も行きたい。行った事がない。...
View Article日本の素朴絵 -ゆるい、かわいい、たのしい芸術-
三井記念美術館に行ってきた。 本展覧会は、「ゆるくとぼけた味わいのある表現で描かれた絵画」を、「素朴絵」として紹介している。 上の看板に、『雲水托鉢図』(南天棒 筆 大正時代)が使われている。このような「素朴絵」、「へそまがり日本芸術」展以来、大変気になるようになった。うむ。南天棒・・・今後注目したい。 絵巻も展示されており、『つきしま絵巻』(室町時代・16世紀...
View Article黄瀬戸・瀬戸黒・志野・織部 -美濃の茶陶 メンバーズ内覧会 スライドレクチャー
9月10日にサントリー美術館に行ってきた。メンバーズ内覧会である。 スライドレクチャーにも参加。...
View Article夢見る帝国図書館
読了。 夢見る帝国図書館 (著)中島京子夢見る帝国図書館1,998円Amazon ふと出会った年上の女性・喜和子さんと親しい関係になり、「帝国図書館」の小説を書くことになった主人公。主人公は、喜和子さんと関わることで、喜和子さん関連の人々とも知り合っていく。喜和子さんがユニークなら、関わる人々もユニークである。...
View Article伊藤小坡 -まなざしにみちびかれ-
連休は、三重県に行ってきた。 新東名高速道路のサービスエリアからの富士山。 まずは、「はまぐりプラザ」である。2014年8月にも訪れている。 2014年8月のブログと同じような写真になってしまうが、せっかく撮影したので・・・。 いかにも公共施設の食堂という感じ。それがイイのである。 このようにホイルで包んで焼く。「近所のおじさま」という雰囲気の職員さんから焼き方の指南を受けて、各自で焼く。...
View Article伊藤小坡 -まなざしにみちびかれ- その2
「伊藤小坡 -まなざしにみちびかれ-」からの続きである。 雪の中、傘をさす女性を描いた『初雪』(絹本着色 個人蔵)を見たときに、とっさに山種美術館所蔵の上村松園の『牡丹雪』を思い出した。同じく、雪の中、傘をさす女性を描いた作品である。『牡丹雪』は女性が2人描かれている。同じようなシチュエーションでも、女性の表情は全く違う。小坡の描く女性は、何となく艶っぽいというか・・・・。...
View Article鏑木清方 幻の《築地明石町》特別公開
東京国立近代美術館に行ってきた。 44年間所在不明だった『築地明石町』の公開で注目の「鏑木清方 幻の《築地明石町》特別公開」を鑑賞。...
View ArticleMOMATコレクション 2019.11.1-2020.02.02 所蔵作品展
「鏑木清方 幻の《築地明石町》特別公開」からの続きである。 『築地明石町』特別公開に合わせ、「MOMATコレクション」に『墨田河舟遊』が展示。こちらは、六曲一双の大作。「日曜美術館アートシーン」でも紹介されていた。 この作品も大変色が綺麗である。MOMAコレクションは一部を除いて撮影可なので、撮影。 中央の屋形船。舟で人形舞を鑑賞か、贅沢。 私の好きな小林古径の、『加賀鳶』(1910...
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