久々の国立新美術館!
「テート美術館展 光 — ターナー、印象派から現代へ」展である。
本展覧会は、テート美術館のコレクションから「光」をテーマにした作品120点、18世紀末から現代までの作品を紹介したものである。
大変嬉しいことに、かなりの作品が撮影可であった。
ジョン・ブレット 「ドーセットシャーの崖から見るイギリス海峡」
1871年 油彩/カンヴァス
ジョン・ブレットは、解説パネルによると「光の効果とその感情に訴える本質を絵画で表現した画家の一人です」とあった。
本作品は、大変美しい。また、精密。
そして、大変明るく、惹きつけられる。
ジェームズ・アボット・マクニール・ホイッスラー
「ペールオレンジと緑の黄昏-バルパライソ」 1866年 油彩/カンヴァス
解説パネルによると、本作品はスペインと南米との間に起きた戦争の舞台となったチリの港町バルパライソの開眼の風景らしい。
淡く、美しい色彩で描かれた静かな雰囲気の作品であるが、そのような背景があったとは。
アルフレッド・シスレー 「ビィの古い船着き場へ至る小道」
1880年 油彩/カンヴァス
カミーユ・ピサロ 「水先案内人がいる桟橋、ル・アーヴル、朝、霞がかった曇天」
1903年 油彩/カンヴァス
ヴィルヘルム・ハマスホイ 「室内」 1899年 油彩/カンヴァス
ウィリアム・ローゼンスタイン 「母と子」 1903年 油彩/カンヴァス
ハマスホイの2枚の作品と、ローゼンスタインの「母と子」が同じ場所に展示されていた。ハマスホイの作品は薄暗く落ち着いた白っぽい光、ローゼンスタインの作品は窓からの明るい光。
私は両方とも好きだな、と思いながら鑑賞。
ここで休憩の部屋へ。
館内各所にある椅子は名作ぞろいなのである。
ベンチは、ポール・ケアフォルムの「PK80」、
窓際のイスも同じくポール・ケアフォルムの「PK22」。
奇跡的に私一人だったので、撮影。
しばし「PK22」に腰かけ、ゆったりと過ごした。
大変心地よく、昼寝したら気分良いだろうと思ったくらい。
(続く)