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日本画トライアングル 画家たちの大阪・京都・東京

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今日は、泉屋博古館東京に行ってきた。

 

 

午後2時頃まで仕事をしていて、少し「へろへろ」気味だったので、館内にある「HARIO CAFE 泉屋博古館東京店」で休憩してから、鑑賞しようかと思ったら、なんと満席。

ということで、先に鑑賞した。

 

 

実はこれがナイスな判断だったのだ。

泉屋博古館の入館チケットの提示で「HARIO CAFE」が10%割引になるのだ。

逆に「HARIO CAFE」のレシートを持って泉屋博古館に行くと入館料が200円割引になる。

 

大倉集古館、サントリー美術館の会員は、相互割引があり、私は両方とも会員のため、会員証を見せて割り引き料金で入館できる。

したがって、博古館→カフェの順がお得だった!

こういうことが大変嬉しい私であった・・・。

 

 

北村四海「蔭」(明治44年 彫刻・大理石)

 

 

ホールに展示されていた彫刻、これのみ撮影可。

北村四海は日本最初の大理石彫刻家とのことだ。

ほう・・・。ぱっと見て、「カメオ」みたいな美しい作品だと思った。

 

さて、本展覧会は、住友コレクションの大阪・京都・東京の三都でそれぞれ活躍した画家の作品で構成されており、またそれぞれの作品は「各都市の空気を十分に吸い込んだ、ローカルカラーに富む表現が見所」とチラシに書いてあった。

 

作品には解説とともに、どの都市での作品であるかも記載されていた。

 

小林古径「人形」(昭和14(1939)年 1面 紙本墨画淡彩)

黒いドレスを着たフランス人形が描かれている。

チラシに掲載されていた。

 


 

参考出品として、モデルになった「仏蘭西人形」が展示されていた。

衣裳も顔もそっくりに描かれているが、しっかりと「日本画」だなあ、日本画の技法を使っているからか・・・とじっくり鑑賞した。

小林古径は東京画壇。

 

山口玲熙「冠鶴」(大正3(1914)年 2曲1双 絹本着色)

大きな屏風である。黄土色の背景に、アフリカ産のホオジロカンムリズルが2羽と解説パネルによると「アールヌーボー風の草花」が描かれている。

この「アールヌーボー風の草花」が気になっている。白い花をつけていて草というより木?いや草か・・・。小さなトンボが草の間に描かれている。

とってもモダンで素敵な作品。京都画壇。

 

富田范溪「鰻籠」(大正3(1914)年 2曲1双 紙本銀地着色)

こちらも大きな屏風。総銀箔地に緑青の葦が映えて、本当に綺麗。

解説パネルに「一羽のセグロセキレイが水中に沈められた鰻籠のうえに遊ぶ様子を描く」とあった。

鰻籠の丸い様子が何となく可愛い。これは素敵!!

東京画壇。

 

木島櫻谷「葡萄栗鼠」(大正時代(20世紀) 1幅 絹本着色)

ブドウ棚と1匹のリスが描かれている。

解説パネルに「柔らかなもふもふ感、愛らしい表情が巧みに描き出され(後略)」と書いてあったが、私にはどうも「おじさんのリス」に見えてならなかった。写実的だったから?何だか「しっかりとした」大人っぽい表情に見えたような・・・。何か食べている様子で、ブドウではなかったような・・・もしやブドウの実の部分を食べ終わって、種を食べているところ?

京都画壇。

 

木島櫻谷「如月」(昭和14(1939)年 1幅 紙本墨画淡彩)

寒い季節の夜の梅を描いた作品。細い月が寒そうに見える。枝の表現が何だかモダンな感じ。

東京画壇。

 

「冠鶴」から「如月」までの展示ケースの前に、なんとベンチが置かれ、座ってじーっっと鑑賞できるのだ。屏風は大型だったので、少し離れたベンチから見ても十分楽しめる。

極楽。

 

***************

 

鑑賞し終わり、「HARIO CAFE」を覗くと、空席アリで自分の好きな席に座れるという。

 

 

窓に面したカウンター席。目の前はこんな景色。

 

 

「クラシックショコラセット」。飲み物はサイフォンコーヒーをチョイス。

 

 

大変満足。


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