読了!
内田洋子氏のエッセイ集である。
サルデーニャの蜂蜜 (著)内田洋子
「壁の中の海」は、ヴェネツィアの馴染みの古書店の店主から勧められた山奥の小村の本祭りを訪れた時の出来事。これは「モンテレッジォ 小さな村の旅する本屋の物語」の村だ!
ふと、「モンテレッジォ」を検索すると、方丈社のウェブサイトに「本に書かれていないモンテレッジォ」のタイトルで内田洋子氏の「第一回(2018.06.18)「初めてモンテレッジォに行ったときのこと」~第九回(2018.12.8)「足るを知る」が公表されていた。
内田氏がモンテレッジォを訪問し、地元の小学校との交流が始まり、それが深まっていく様子が書かれている。
方丈社のサイトをよく見ると、『もうひとつのモンテジッジォの物語』という書籍が出版されており、ウェブサイト連載の「本に書かれていないモンテレッジォ」(本書には第十回も)と、モンテレッジォの子供たちの絵本『かごの中の本』の全訳が収録されているようだ。おお、読まなければ。
他にも、「満月に照らされて」に、「大家のジーノ」は「親の代からこの地に移住し、道も通っていなかった山の上で暮らしてきた」とあったので、このジーノは「ジーノの家」のジーノ?
と、他の書籍で登場した人物や場所が書かれていると何だか「(物語の)続き」を読んでいるような気がして嬉しい。
内田氏のエッセイには、美味しい物がしばしば登場する。
本書にも・・・(太字部分は本書からの引用である)
「サルデーニャの蜂蜜」のチーズ作りをしているアントニオは、「たいしたおもてなしはできませんがね」と、こんなお料理を作る。
朝から寝かせておいたパスタの生地を大理石の天板の上で薄く伸ばし始める。地産の小麦を挽いた粉を井戸水でこねた生地だ。生地で旬の野菜とリコッタチーズをひと摘まみずつ包み閉じ、塩を利かせたたっぷりの湯で一、二分ほど茹で上げる。隣のコンロでセージの葉をバターで軽く炒め、パスタを放り込む。熱々のパスタに、ペコリーノ(羊)チーズを削りかける
ひーっ!美味しそう!著者によると「頬張ると、口の中に春が来た」。
「リヴォルノの幻」のタクシーの運転手の「行きつけの店」は、メニューのないお店。お料理は1種類のみのようだ。
盛大に湯気が上がるスープ皿を店員は手際よく置いていく。途端に磯の香り。頭を捥いた青背の小魚や油の乗った白身魚のぶつ切り、イカもあればタコも見える。アサリにムール貝。その下にマテ貝が沈んでいる。
「底のほうを掬えば、エビやカサゴも出てきます」
(中略)魚介類だけかと思うと、肉片も入っているらしい。赤茶色なのは、トマトで煮込んであるからだ。ほのかな酸味は、貝の甘みで円やかにまとまっている。貝や魚から滲み出た塩気は、海の味だ。煮溶けた野菜の小片が魚を包む。
これも・・・。味を想像すると、もう、たまらない。
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ということで、ここからは、お正月から今までに食べた私の「美味しい物」の記録。
お正月用にと、色々取り寄せた愛知県半田市の「松華堂」のお菓子である。
「雁宿おこし」
なんと、明治時代から作られているのだそう。
餡入りの柔らかい「おこし」。
これは1月6日に撮影。
そして、「干支饅頭」。
箱の虎がかわいい。
これは1月10日撮影。
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そして、待望の「ばいこう堂」からの荷が届く!
いつも拝見しているブログで紹介されていた「ちょこれいとわさんぼん」。
とても美味しそうで、食べたぁーい!と「ばいこう堂」の取り扱いがある百貨店の地下食料品売り場をチェックしていたが、この商品を置いているところはなかった。
そこで、オンラインショップを利用することに。
これが、また、美味しい。
しっかりとチョコレートの味なのだが、甘さは和三盆糖なのである。
これを1粒だけでも口に入れると元気がモリモリと出てくるので、美味しいものはやめられない。
※こちらの商品は、バレンタインデー用に近くの百貨店でも取り扱うのではないかと思っている。感染状況が好転すれば、パトロールしたいと思っている。
せっかく取り寄せるのだから、と他にも色々。
栗好きの私にはたまらない名前のお菓子「栗の山」。
一粒栗がごろんと入っていて、満足。甘みもまろやか。
1月15日撮影。
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そして、これは昨日1月18日撮影。
等々力駅近くの「菓子司 八洲」の花びら餅
今年の花びら餅も食べ納めか。
美味しくいただきました。