Quantcast
Channel: ろんちゃんのブログ
Viewing all articles
Browse latest Browse all 1952

彼岸花が咲く島

$
0
0

5日ほど前に読了。

先だって第166回の芥川賞が決定したが、

本書は第165回(2021年)の受賞作品である。

 

彼岸花が咲く島  (著)李琴峰

 

物語は、小さな島の砂浜で、島に住む游娜(ヨナ)という少女が、白い服を着た少女が倒れているのを発見することから始まる。

倒れていた少女は記憶を無くしているため、宇美(ウミ)と名付けられる。

 

島では、「ニホン語」という言語が話され、宇美は「ひのもとことば」を話す。(太字は本書からの引用)

 

この「ニホン語」が、

リー、ニライカナイより来(ライ)したに非(あら)ずマー?」 ※( )内はルビ

こで剛好(ガンハウ)ラー。体弱いゆえ

ワーは加油(ジャヨウ)するダー!

漢文の書き下し文のような、中国語混じりの日本語のような言葉なのである。

 

一方、流されてきた宇美の「ひのもとことば」は、

あなたたちが はなしているのは、なにことば?

「(略)〈ニライカナイ〉はイン・ファクト、とても かなしいところだとおもう

「(略)ははおやと ちちおや、そしてこども、それが ファミリーじゃない?

現代の日本語のようだが、漢字は使われず英語の混じる言葉で、句読点のほか、「分かち書き」が使われている。

 

そして、この物語にはもう1種類の言語が登場する。

島の女性だけに伝わる「女語」である。これは現代の日本語と同じ。ひらがな、漢字が使われている。

 

この「女語」は男性の前では使ってはならず、島の政を司る女性たち「ノロ」に選出されるためには、「女語」を上手に読み書きできなければならない決まりになっている。

 

とまあ、言葉だけでも大変「含み」のある設定であるが、物語も進んでいくと・・・・深い。

 

しかし、重たい「含み」を置いておいて、舞台となっている島の美しさ、人々のやさしい気質、そして自然を生かした習慣などをふわっと読んでいくと、何だか「おとぎ話」を読んだ後の気分になった。

 

*************

 

「お取り寄せ」ブームの私である。

 

ついに!岐阜県中津川市の「仁太郎」さんから荷が届く!

この「仁太郎」は(「も」か)、いつもお邪魔しているブログに紹介されていたのである。

 

こちらのお店の「栗きんとん」もそろそろ終わりかも・・・とオンラインストアを見ると、1月12日付けで販売見合わせのお知らせが・・・。

焦る!焦る!こんなことだったら、もっと早く注文していれば・・・と、ポチポチとクリックしつつ、お菓子を見ていたら・・・えっ、注文できちゃったんだけど(1月20日である)。

 

 

じゃじゃじゃーん。嬉しいので記念写真である。

 

 

わくわくする。

 

 

こんな感じ。栗のつぶつぶが見える。

いやあ~。これは・・・かなり好みである。

栗きんとんをテイストでグループ分けするなら、「すや」の栗きんとんと同じ流れ(?)を感じる。

 

せっかく取り寄せるので、色々なお菓子をお願いした。

これからのおやつ時間が楽しみである。


Viewing all articles
Browse latest Browse all 1952

Trending Articles