5日ほど前に読了。
先だって第166回の芥川賞が決定したが、
本書は第165回(2021年)の受賞作品である。
彼岸花が咲く島 (著)李琴峰
物語は、小さな島の砂浜で、島に住む游娜(ヨナ)という少女が、白い服を着た少女が倒れているのを発見することから始まる。
倒れていた少女は記憶を無くしているため、宇美(ウミ)と名付けられる。
島では、「ニホン語」という言語が話され、宇美は「ひのもとことば」を話す。(太字は本書からの引用)
この「ニホン語」が、
「リー、ニライカナイより来(ライ)したに非(あら)ずマー?」 ※( )内はルビ
「こで剛好(ガンハウ)ラー。体弱いゆえ」
「ワーは加油(ジャヨウ)するダー!」
漢文の書き下し文のような、中国語混じりの日本語のような言葉なのである。
一方、流されてきた宇美の「ひのもとことば」は、
「あなたたちが はなしているのは、なにことば?」
「(略)〈ニライカナイ〉はイン・ファクト、とても かなしいところだとおもう」
「(略)ははおやと ちちおや、そしてこども、それが ファミリーじゃない?」
現代の日本語のようだが、漢字は使われず英語の混じる言葉で、句読点のほか、「分かち書き」が使われている。
そして、この物語にはもう1種類の言語が登場する。
島の女性だけに伝わる「女語」である。これは現代の日本語と同じ。ひらがな、漢字が使われている。
この「女語」は男性の前では使ってはならず、島の政を司る女性たち「ノロ」に選出されるためには、「女語」を上手に読み書きできなければならない決まりになっている。
とまあ、言葉だけでも大変「含み」のある設定であるが、物語も進んでいくと・・・・深い。
しかし、重たい「含み」を置いておいて、舞台となっている島の美しさ、人々のやさしい気質、そして自然を生かした習慣などをふわっと読んでいくと、何だか「おとぎ話」を読んだ後の気分になった。
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「お取り寄せ」ブームの私である。
ついに!岐阜県中津川市の「仁太郎」さんから荷が届く!
この「仁太郎」は(「も」か)、いつもお邪魔しているブログに紹介されていたのである。
こちらのお店の「栗きんとん」もそろそろ終わりかも・・・とオンラインストアを見ると、1月12日付けで販売見合わせのお知らせが・・・。
焦る!焦る!こんなことだったら、もっと早く注文していれば・・・と、ポチポチとクリックしつつ、お菓子を見ていたら・・・えっ、注文できちゃったんだけど(1月20日である)。
じゃじゃじゃーん。嬉しいので記念写真である。
わくわくする。
こんな感じ。栗のつぶつぶが見える。
いやあ~。これは・・・かなり好みである。
栗きんとんをテイストでグループ分けするなら、「すや」の栗きんとんと同じ流れ(?)を感じる。
せっかく取り寄せるので、色々なお菓子をお願いした。
これからのおやつ時間が楽しみである。