読了。
初めて読むミャンマー小説。
ミャンマーというと、私はアウンサンスーチー氏の「ビルマからの手紙」というエッセイを読んだことがある。それ以来のミャンマーについての図書になるか。
マヌサーリー (著)ミンテインガ (訳)高橋ゆり
主人公は、骨董品店を営む男性。
宮廷工芸家の作った、花模様のレリーフで覆われた金と銅の合金の小さな壷の入手をきっかけに、マヌサーリーという女性の探求を始める。
マヌサーリーと関わる奇妙な事件にも遭遇し、読みながら、推理小説を読むような気分で面白かった。
訳注も興味深かった。
主人公が汽車旅で持っていた「巻き寝具」は、「ミャンマー人は旅行のとき、泊まり先に寝具の心配をかけぬよう、よくこうした寝具セットを持参する」とあった。
ほう・・・。
この小説は、現代より前を舞台にしているように思うし、本書は2004年に出版されている。
今でも、寝具セットを持参して旅行するのだろうか・・・。
「ミャンマーの喫茶店では水ではなく、番茶が無料サービスになっている」
とか、
「コンデンス・ミルク入りの紅茶が好まれている。これは家庭でいれるものではなく、喫茶店で飲むか買ってくるかする」ともある。
ミャンマーの喫茶店にも興味が出てきた。
さて、どうしてこの作品を読もうかと思ったのかというと・・・。
現在、「積ん読」図書を読もうキャンペーン中で、
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「BRUTUS 2016年1/1・15合併号」を読んでいる。
あと少しで全て読めそう・・・。
購入した時は、パラパラと興味のあるページを読んだと思うが、今回はじっくり全て読もうと頑張っている。
「BRUTUS」は、「Casa BRUTUS」を含め、時々購入するが、字が小さい。
若い人向けなのだろうか・・・。
裸眼ではなく、もちろん老眼鏡をかけて読んでいる。
本文はまだしも、キャプション部分はかなり辛い。本気で読むときは虫眼鏡を使う。
これに、ノンフィクション作家の高野秀行氏の推薦として、「マヌサーリー」が紹介されていたのだ。
「小説の世界で見つける、未知なる辺境」として12冊選ばれており、私が読んだことのある、「白い紙/サラム」もイランの作品として紹介されていた。
ちなみに、高野秀行氏と、本作品翻訳の高橋ゆり氏は義理きょうだい関係にあるようだ。ほう。