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天使も怪物も眠る夜

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読了。

「螺旋プロジェクト」作品である。

前回読んだ『ウナノハテノガタ』が215ページだったのに対して、本作品は409ページ。

このくらいのボリュームがあるとサックリとは読めない。読み応えがあった。

 

天使も怪物も眠る夜  (著)吉田篤弘

 

作者の吉田篤弘氏は、「クラフト・エヴィング商會」としても活動されている。

 

クラフト・エヴィング商會での『じつは、わたくしこういうものです』、小川洋子氏との共作『注文の多い注文書』、岸本佐和子氏、三浦しをん氏、クラフト・エヴィング商會のお二人の4人での対談集『罪と罰を読まない』を読んでいる。

どれも大変面白かった。

 

実は、本作品を読んでいる途中で、「そういえば、この方・・・・」と巻末の著者紹介を読んで、「クラフト・エヴィング商會」の方だと分かった。

なるほど、なるほど。

 

本作品は、未来、2095年頃の東京が舞台である。

主人公は、睡眠コンサルタント会社で新製品の開発を担当している青年である。

なにせ未来の物語なので、現在は存在しない物がたくさん登場して、それが又、魅力的なのである。

 

例えば、「ミラ-」という身体管理装置は、「鏡に映した全身をくまなく透視し、前日までのデータと照らし合わせて、瞬時に問題点を指摘してくる」機械である。

機械である「ミラー」が、「食道に異変の兆候レベル1が見られます。飲みすぎに注意しなさい」などと言ってくれるのである。

 

スゴイ!この機械欲しい!

 

そして、「ヒューベル・バリアー・スーツ」は、これを着用していると「あらゆるウイルス、雑菌、雑音、悪臭といったものをシャットアウト」でき、「完全な透明度が保たれるので、装着していることをまず気づかれない」というものである。

 

うむ。これが今、存在していれば・・・・と思わずにいられない。

 

本作品に、「マイマイ」という酒場、「アイムマイマイ」という本、「木彫りの渦巻き」と馴染みのものがさりげなく登場する。他の「螺旋プロジェクト」作品が思い出され、つながりを考えると、さらに物語が面白く感じられた。

 

そして、結末も納得。

 

さて、本プロジェクトも残り2冊である。

 

*****************

 

少し前に、近所の緑道で撮影。

 

 

 

 

今年は暖冬。何だかあっという間に春になっていきそう。

 

そうそう確定申告の季節だ。

私はもう「国税庁確定申告書等作成コーナー」で書類作成が完了したのだ!

 

昨年の今頃、なんだか仕事でてんやわんやの状態になって、大変だったので、とにかく余裕のあるうちにやっつけようと頑張った。

還付申告はすでに受付が始まっているようなので、空いているうちに行きたい。

 

 

 

 


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