読了。
「螺旋プロジェクト」作品である。
『シーソーモンスター』、『死にがいを求めていきているの』が非常に分厚い、ページ数の多い作品だったのだが、本作品は215ページで短い。
電車の中、待ち時間などで割とサックリと読めてしまった。
ウナノハテノガタ (著)大森兄弟
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時代としては、原始時代。
巻末の「螺旋」年表によると、BC3000とある。
海の恵みが豊かな海辺にすむ「イソベリ」という人々は、ゆったりと暮らしていたが、天災により、「ヤマノベ」という人々が山から逃げてくる。そして「対立」が起きるという物語である。
なんと「ウェレカセリ」という人物が登場する。
この「ウェレカセリ」は、近未来を描いた伊坂幸太郎氏の『スピンモンスター』(『シーソーモンスター』に収録)では人工知能の名前として使われていた。
うむ・・・。
「螺旋プロジェクト」作品も6作品(5冊)読了。
巻末に、「各作品はそれぞれ独立した物語ですが、全作品を通して読むと、物語が壮大な絵織物となって、互いにつながりあう瞬間が立ち現れます」と書いてあったとおり、別の作品とのつながりを発見すると、なんだか嬉しい。謎を解いた気分になる。