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コイコワレ

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読了。

こちらも「螺旋プロジェクト」の1冊。

時代としては、『蒼色の大地』の次で、昭和初期、第二次世界大戦の時期である。

 

コイコワレ  (著)乾ルカ

 

主人公の清子は青い目をしており、そのせいで「敵国の血が入っているのかも」と周囲から疎まれている。

その清子が疎開をすることになり、疎開先で大きな耳を持つリツと出合う。

 

清子が海族、リツが山族というわけである。

やはり、特に理由もなく二人はお互いに嫌悪感を持ち、対立する。

そして、中立の立場の登場人物もいる。

 

この清子の母が非常に素晴らしい人物なのである。

母も海族で少なからず理不尽な目にもあっており、「その民とは、会えば必ず憎み合い、争ってしまう」と清子に語った。

しかし、

--自制しなさい。

--嫌いな相手には特に意識して、誰よりも丁寧に、親切になさい。

と諭すのである。

 

それから、清子も変化していく。

 

又、清子は女学校を受験し、さらに東京女子高等師範学校に進み、教師になりたいという希望がある。

そして「殻も鋼鉄より硬くなって、爆弾だってものともしない。角だけじゃなくて、強く鋭い槍を出す」蝸牛のおとぎ話を思いつき、将来の教え子に聞かせ、その蝸牛の想像が想像力豊かな子どもに伝わって、より良い作品に磨かれて、「目を引く絵が添えられた本」になったら・・・とさらに思いを広げていくシーンがある。

 

なるほど、個別の物語はこうやって繋がっているのね・・・。

 

本作品の最後は、時代背景を反映し、登場人物にとっては厳しいものになるが、読後感はかなり良い。

久々に、心が動かされた作品。

本作品単独でも大変お勧めである!

 

(太字は本作品からの引用)

 

*****************

 

これは、群馬県にある、牧場直営のレストランのお食事。

こだわりの豚「福豚」のお肉が大変美味しいレストラン。

 

 

いつもしゃぶしゃぶを食べる。

今回初めて、「ハムとパテの盛り合わせ」を頼んだ。

これが、もう、本当に美味しかった。飲み込むのがもったいないくらい・・・。

 

 

食べようと思うと、売り切れの「ホットアップルパイ」。

やっと食べる事ができた!

 


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