少し前に読了。
とあえずウミガメのスープを仕込もう。 (著)宮下奈都
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著者・宮下奈都氏の小説の主人公は、何かに一生懸命な人が多いように思うが、
宮下奈都さん自身が「一生懸命な人」だったのだ。
このエッセイを読んでそう思った。
タイトルどおり、本書は、食に関するエッセイ。
著者は、料理本がかなり好きで、かなりの蔵書数があるようだ。
息子さんたちが幼い頃、野菜を細かく刻んで仕込んであるハンバーグを「これはハンバーグじゃない」と食べるのを拒否したそうだ。
著者は、所有する多くの料理本を参考に、いろいろなハンバーグを作ったそうだが、
「兄弟の舌をがっちりつかんだのは、意外なレシピだった。」とのこと。
なんと、それは、「高等学校調理実習ノート」のレシピだったそうだ。
「高等学校調理実習ノート」とは、「私を含めた三十年近くの前の高校生たちが実際に使っていた家庭科のテキスト」だという。おお!
ここに掲載されいたレシピで作ったハンバーグが、著者の息子さんたちが初めて食べたハンバーグだったそうだ。
なるほど。そのレシピでは、食パンの白い部分のみに卵の黄身を吸わせて「つなぎ」にするらしい。ふむふむ。
実は、私も同じようなものをいまだに持っている。
「三重県高等学校家庭科教育研究会編 家庭一般 調理実習カード」
今でも使われているのかどうか不明だが、高校生の頃、これを使って調理実習していたのだ。
ちなみに、こちらのレシピだと、「つなぎ」の食パンは「水又は牛乳・スープストックなどに浸して柔らかくなったら絞って細かくほぐす」とある。卵も使うが全卵で、材料と一緒に混ぜる。特に食パンに吸わせるというような記述はない。
料理本を見ながら、きちんと計量して、手順に従い調理をする。
これはなかなか贅沢な時間であると思う。
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クリスマスに食べたもの。
パフェ。
クリスマス仕様のパフェである。
お茶のお店のカフェなので、材料としてお茶が使われ、お茶風味のスイーツなのである。
色々なお茶で作ったゼリーの入ったパフェ。これも美味しかった。
甘いがサッパリとした後味。