先週、所用があり、三重県の実家へ。
主にその往復で読了。
群ようこ氏が68歳にして茶道を学びはじめた記録。
老いてお茶を習う (著)群ようこ
元・担当編集者の女性が退職後、茶道のお教室を開いたため、お稽古に通い出したそうだ。
本書では、著者が無限にあるにも思えるお点前の決まり事に途方に暮れている様子が描かれているが、著者は毎回のお稽古を楽しみに、続けていらっしゃる。
それは、やっぱりお稽古が魅力的だからだろう。
著者もそのように書いていらっしゃる。
場の雰囲気がとても素敵なのである。
メンバーも素敵、様々なお道具も素敵。
そして、師匠のお菓子のセレクトがもう、たまらない。
例えば、「炉開き」では、
濃茶とともに「越後屋若狭」の「初霜」が主菓子として出され、
薄茶では、「ささま」のお干菓子「菊」と「菊の葉」。
その翌週のお稽古では、
干菓子が「一幸庵」の「雪つぶて」。
和三盆の中に大徳寺納豆が入っているらしい。…食べたい!
そして、主菓子も「一幸庵」で、の栗蒸羊羹。
この栗蒸羊羹は、上が松風で下が栗蒸し羊羹の2段タイプだそうだ。お、名古屋風ですね。
「台天目のお点前」では、
主菓子は、「越後屋若狭」の「朝路餅」。
干菓子は、「塩芳軒」のふやき、
そして、「小さな陶器の高坏に入れられた、老松のクリスマス菓子などいただいた」とも書かれていた。このセレクトも興味がある!
この他、実によく登場するのが「とらや」の上生菓子。
抹茶の種類も様々。
「柳桜園」の「長松の昔」。
お、「柳桜園」。煎茶の「駒形」がとても美味しかった記憶がある。抹茶も味わってみたいな。
星野製茶園「星光の昔」。
これは、「味わい深い美味しい抹茶だった」と書いてあった。
炉開きのお茶は「一保堂茶舗」の「雲門の音」と書かれていた。
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実家の三重県津市には、往復、名古屋で乗り換える。
今回、JR名古屋タカシマヤの開店直後に訪れた。
地下食料品売り場に向かうため、エスカレーターに乗ったのが恐らく開店2分後、しかし、デパートの開店直後に行われる従業員さんが一斉にお出迎えをする儀式(?)もすでに終わっており、大勢の人がエスカレーターにガンガン乗り込んでおり、売り場も通常モード。
驚いたのは、「赤福」の喫茶「赤福茶屋」にぐるっと並び列ができていたことだ。
やはり、狙いは「赤福氷」なのだろうか…。重ねて言うが、開店数分後である。
そして、「銘菓百選」コーナーでも、「松屋長春」の「羽二重餅」が本日分売り切れというプレートが出ていた…うむ。これはネット予約分ですでに売り切れだろうなあ。
ふと見ると、笹の葉が描かれた包み紙の細長いものを5つくらい持ったご婦人がレジに歩いていく…あれは「むらさきや」の「水ようかん」ではないかああ!
というわけで、私も衝動的に求めてしまった。
この包み紙である。
冷蔵庫から出したところである。
ああ、贅沢。
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今回、JR名古屋タカシマヤ地下食料品売り場で、私が一番注目していたのは…
和菓子イベント「THE WAGASHI」で魅了された「花桔梗」である。
「フルーツ生水羊羹」マスカット
「THE WAGASHI」では「メロン」を食べて、もうびっくりするほど美味しかった。
この「マスカット」もやっぱり美味しい。
新幹線内で頂きました!スプーンが嬉しかった。
「フルーツあんみつ」
「THE WAGASHI」では「黒糖あんみつ」を食べて、本当に美味しかった。
その時は「きなこ」が付いていたが、
こちらは「黒みつ」付き。
こんな感じ。
黒みつをかけてから撮影したが、どうも私はセンスがない。
こちらもフルーツがゆるめの寒天にからめられており、もうそれが何とも言えず美味しい。
この他JR名古屋タカシマヤ地下食料品売り場では、色々買い込んできた。
帰省する楽しみがまた一つ増えて、大変嬉しいのであった。