読了。
ついに最終巻である。
みをつくし料理帖(10)天の梯 (著)髙田郁
物語に初登場したときは、美人だが我儘な伊勢屋の美緒が、ミセスになり、母となり、逆境のなか立派な女主人に成長しつつ、この最終巻で主人公・澪を励ますまでになった。
名門料理店「一柳」の客の忘れ物から、大事件が起きる。
「一柳」主人の柳吾、元「天満一兆庵」若旦那・佐兵衛が取り調べを受ける。
この事件の後に、佐兵衛は再び料理の道に戻ることに。
災い転じて福となす、という感じか。収まるところに収まった感じ。
澪は料理「鼈甲珠」を使って、大金を得ることに成功。
ほう…なるほど、その手があったか!
けど、よく考えると澪は欲がないなあとも…。
そして、「あさひ太夫」の落籍行列、とても賑やか、華やかで、物語の最後に相応しかったと思う。
澪も新天地に旅立つ。
巻末付録の「料理番付」をよく見ると、様々な「含み」があり、本編のその後が描かれている「花だより みをつくし料理帖 特別巻」を早く読みたいと思う。
すでに図書館から借り済み。さあ、読むぞ!
**************************
新潟伊勢丹で求めた。
「里仙」の「栗かん」である!
モダンな包装紙。
これを取ると、
巻きす?菓子切り付き。
めったに手に入るものではないと思うので、しつこいくらいに写真撮影。
よく見てみると丸の中に「包装のまま御切り下さい」とあったのに、包装を取り外して切ってしまった。
栗と、白あんの練り切りで構成されているのである。
この練り切り部分のほろりとした食感が何とも言えない。
うむうむ…。
これは売っていたら買ってしまうと思う。美味しい。大変好みの味である。