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月の立つ林で

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読了。

2023年第20回本屋大賞5位作品。

 

私は2021年第18回本屋大賞2位作品の『お探し物は図書室まで』を読んでおり、昨年第19回にも2位になった『赤と青とエスキース』はまだ読んでいないが、本作品で3年連続の受賞である。

 

月の立つ林で  (著)青山美智子

 

本書について、著者の青山美智子氏によると「姿は見えないけれど確かに支えてくれる存在を、遠いようで近いような月にリンクさせて書いた作品」とのことである。

 

本書は、連作短編集。

 

第1章の主人公は長年勤めた看護師の職を辞めた朔ヶ崎怜花で、弟は劇団員の朔ヶ崎佑樹。

 

第2章の主人公は現在は活動していないがお笑い芸人の夢を諦めきれない宅配便の契約社員の本田、そのお笑いコンビの元相方が第1章の主人公の弟である朔ヶ崎佑樹。

 

第3章の主人公は二輪自動車整備工場を経営している高羽。第1章の主人公の弟であり第2章の主人公の元相方・朔ヶ崎佑樹が高羽の取引先のバイクショップで働いており、高羽の自宅にいつも宅配便を届けるのが第2章の主人公・本田…

 

と第1章から第5章まで、登場人物たちは緩やかにつながっている。

各章が単独で完結しているが、全て読み通すと様々なことが見えてくる。

 

共通しているのは、「ポッドキャスト」の番組『ツキない話』を定期的に聴いていること。

「ポッドキャスト」とは、インターネットのラジオのようなサービスだそうだ。

掃除や縫物をしている時はインターネットラジオを聴いており、「ポッドキャスト」というものを利用したことがなかったので、試してみたいと思った。

 

***********************

 

帰省の折、津駅ビルで購入した「深川屋陸奥大掾」の「積恋雪関扉 やまとたちばな」という詰め合わせ。

 

 

「関の戸」と「関の戸 やまとたちばな」が入っている。

 

 

この「やまとたちばな」は鳥羽市答志島に自生するかんきつ類だそう。

その果皮を乾燥、粉末にし、和三盆と合わせて「関の戸」にまぶしたもの。

 

この「関の戸」、とても小ぶりなのである。写真を撮ろうと思っていたが、するっと口の中に入ってしまった。

 

神楽坂「ラ・ロンダジル」の「たなかふみえうつわ展」で求めた器。

 

「中村藤吉本店」の「水出し玉露」で。

水出しのお茶というのは、分量と時間さえ守ればテクニック不要でとても美味しく入れることができる。

こちらも旨味がとても強く、美味しかった。

 


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