読了。
内舘牧子氏が脚本を手がけたドラマはたくさん見ていると思うが、
小説は初めてかもしれない。
終わった人 (著)内舘牧子
主人公は、岩手県の進学校を卒業後、東大に進学し法学部を卒業後、大手銀行に就職し出世コースをひた走っていたものの子会社に出向となり、そのまま定年を迎えた。
物語は定年後から始まる。
スポーツジムに通ったり、ハローワークに行ってみたり、大学院に進学して文学を学ぼうと、まずはカルチャースクールに通い出す。
そのような毎日を送っていたときに、スポーツジムで知り合った青年実業家から就職の話を持ちかけられ、再び職に就き、イキイキと働きだし・・・・と、さすが名作ドラマの脚本を書いた内舘氏、物語がトントンと進み、その後、「ええっ!」と思うような展開もあり、どんどんと引き込まれるように読み進んだ。面白い!
私は、主人公の妻に惹かれた。
名門の女子校で幼稚園から大学まで学び、お見合いでエリート行員の主人公と結婚、まあ、ここまでは「そんな感じだよね」だが、子育てが一段落した後に、美容専門学校で学び、美容師となり、イキイキと働いている。
お嬢様なのだろうが、スパッと決断したり、サバサバしていてカッコイイ。
精神的に自立していて、一人で行動できるタイプなのだろうな。
物語の最後も、カッコイイ!と思った。
そして、様々な登場人物が様々な退職後の生活を過ごしている。
趣味を趣味以上に突き詰める、地域の活動、介護・・・などなど。
それぞれ、それぞれの充実があるものだと思った。
私も自分に合った老後を送りたいなあ。それを探すのも大変そうだ。
とりあえず、現在のところ、まだ「仕事をやりきった感」がないので、
なんだか仕事したくないあと思うときもあるが、
お仕事を頂けるうちは、出来る範囲でお引受けしようと思ったのであった。
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川越市にて買い込んだ菓子。
「蔵造りの町並み」を歩いていたら、「小江戸蔵里」という施設があった。
明治時代に創業した酒造会社の建築物を改修して作った施設だそう。
その「おみやげ処」で購入。
手前左の赤い包みは「あまたまかりん」という、さつま芋餡をこし餡で包んで、それを竹炭と金胡麻を練り込んだ生地で包んで揚げてある、かりんとうまんじゅう。
これが初めての食感というか、美味しかった。この「小江戸蔵里」でしか販売されていないらしい。
このほか、全てお菓子は美味しかった!
ちなみにお盆は落合芝地氏の輪花盆、椨(たぶ)という木が使われているそうだ。