大田区郷土博物館に行ってきた。
7月25日に訪れたのは、「前期/東京の風景編」、本日は後期展示「旅先の風景編」ということで、全国各地の風景が展示されている。
後期展示は、写真撮影可。大変嬉しい。
巴水の写生帖。
「塩原 あら湯路」 栃木県 大正8年（1919） 版元・渡邊庄三郎
『塩原三部作』の後の作品らしい。
巴水の初期の作品。
今回の展示で、かなり気になり、何度も展示に戻り鑑賞した。惹かれる。
「天草 本渡 祇園端」 日本風景選集 熊本県 大正13年（1924）作 版元・渡邊庄三郎
次からの3図は、版木の一部や摺り色を変化させて表現している。
「出雲松江（曇り日）」 旅みやげ第三集 島根県 大正13年（1924）作 版元・渡邊庄三郎
「出雲松江（おぼろ月）」 旅みやげ第三集 島根県 大正13年（1924）作 版元・渡邊庄三郎
「出雲松江（三日月）」 旅みやげ第三集 島根県 大正13年（1924）作 版元・渡邊庄三郎
こういうのは、版画ならでは。良いなあ。松江に行きたい。
「白馬山より見たる朝日ヶ嶽」 旅みやげ第三集 長野県・富山県 大正13年（1924）作 版元・渡邊庄三郎
上の写生が下地となった作品だそうだ。パキッとした色の感じがとても良いと思った。
「秋田 土﨑」 旅みやげ第三集 秋田県 昭和3年（1928）作 版元・渡邊庄三郎
これはスケッチとほぼほぼ同じ構図。
「出雲本庄」 島根県 昭和7年（1932）8月作 版元・渡邊庄三郎
「駿河 興津町」 東海道風景選集 静岡県 昭和9年（1934）3月作 版元・渡邊庄三郎
「あけび橋の月」 元箱根南山荘風景 弐 神奈川県 昭和10年（1935）夏 版元・岩崎家特別注文（渡邊庄三郎）
これのスケッチが下のもの。この橋が気になる。
岩崎家の別荘を描いたシリーズ。現在は箱根「山のホテル」に改装されている。
庭園はつつじが有名で、巴水も描いている。
「山のホテル」公式サイトにある「庭園散策マップ」に、「あけび橋」は記載されていない。
うーむ。が、しかし、行ってみたい。
「西伊豆 木負」 静岡県 昭和12年（1937）6月 版元・渡邊庄三郎
写生帖第52号 西伊豆 木負/（昭和）12年3月23日
この写生のクオリティ。
長くなったのでその2に続く。