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お江戸ファッション図鑑

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読了。

SNSで本書が紹介されていて、図書館で借りた。

浮世絵で描かれている着こなしを、現代のイラストで紹介するもの。

 

お江戸ファッション図鑑  (著)撫子 凜  (監修)丸山伸彦

 

 

江戸時代の町娘、若衆、武家、姫君、役者などなどのジャンルに分け、浮世絵を参照してイラスト化し紹介。

例えば、江戸時代後期の「通人」は、歌川豊国の『吉原大門内花魁道中図』をもとにして「黒縮緬の頭巾」を被った黒ずくめの衣装の若い男性が描かれている。
 

地味な着物に、明るく派手な色味の帯を合わせるのがお洒落」とか、「当世風の名羽織」、「小紋柄の中着」、「煙草入れ」など注も入っており、分かりやすい。

又、帯び結び、髪型、着物の模様など一覧にした資料もあり、これも良い。

江戸初期から中期までの女性の髪型の資料は、とても分かりやすく・・・例えば「島田髷」にも色々バリエーションがあり、「春信風島田」は「髱(たぼ)」の部分がとっても張り出しており、どうやって形作ったのか・・・この髱はセキレイの尾に似ているので『鶺鴒髱』と呼ばれると書いてあった。
 

時代劇で見かけるのは「つぶし島田」(髷の中が潰れたように見える)、「高島田」(根が高く、尻上がりの島田髷)、「島田くずし」(島田髷の前髷を笄にかけて巻いたもの)だろうか。

防寒の服装についても紹介され、江戸時代後期の「芸者」の「雪の日の防寒スタイル」として、防寒コートである「被布」を着て、モコモコの鼻緒の下駄を履いているが素足。説明に「素足なのは、芸者特有の意地の見せ所」とある。
 

他の「芸者」の「御高祖頭巾」を被っているパターンの防寒スタイルを紹介したところでも、「素足なのは粋筋の意地」とある。

・・・・なんでだろう。寒いのに・・・。どうして素足が「粋」なんだろう。

とまあ、色々知らなかったことが分かって、楽しかった一冊。
 

 

 

 


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