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キッドの運命

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読了。

最寄りの図書館が予約図書貸し出し、返却業務を再開し、早速予約した本書を借りて読んだ。

 

キッドの運命  著)中島京子

 

 

著者初の近未来小説とのことだ。

舞台は現在の日本のようだが、東日本大震災の福島第一原発の事故の後、もう一度原発事故が起き、その後、日本という国は無くなっている設定になっている。

 

6つの短編からなり、各作品は独立しているが、ゆるく繋がっている。

 

最後の物語「チョイス」に「離島に住んでいたハエバル・ユーゴ氏が、最後の日本語話者だった」とあり7年前にユーゴが亡くなったことになっていた。

ん?この名前、どこかで聞いたことがあるような・・・。

 

最初の物語「ベンジャミン」の主人公であった。父親が島で動物園を経営しているという設定だった。

 

種の名前」という物語では、14歳の少女が祖母の住む田舎の村に行く。

 

祖母は、運動補助機能ロボットを身に着け、山道を歩いたり、畑仕事などこなしていた。そのロボットには「春之助」という名前が付けられていた。

自宅には生活支援ロボットの「清」が家事や雑用を手伝い、

腕には自動翻訳機付き通信機を付けている。

 

この祖母が、身の回りの様々な機器に名前を付けて呼んでいたこともホッとする楽しさがあったが、このような便利なロボットがあれば、超高齢社会でも上手く回っていくのではないかと未来に期待した。

 

****************

 

いつの間にか6月も3日である。

 

 

紫陽花だ。

 

 

よく利用していたバス停の近くに咲いている。あまりバスに乗らなかったので目にとまらなかったようだ。こんなに咲いているとは・・・。

 

 

 


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