根津美術館に行ってきた。
新創開館10周年記念企画展「美しきいのち-日本・東洋の花鳥表現-」を鑑賞。
花、鳥を表現した絵画、工芸品が古代中国の青銅器から江戸時代の円山四条派の作品まで展示されていた。
私が目録に印を付けたのは、
『竹雀図』 伝 牧谿(中国・元時代 13世紀)
※ 竹に一匹の雀が止まっている。静かな絵。
牧谿は、日本の水墨花鳥画に大きな影響を与えた画家。私も大変気になり、惹かれる。
『柳燕図』 単庵智伝筆(室町時代 16世紀)
※ 2羽の燕が勢いよく飛んでおり、柳が風に揺れている様子が描かれている。良いなあ。ショップでこちらの絵をデザインしたグッズが販売されていた。
調べてみると、作者の単庵智伝は、けんかで若死にしたそうだ。うむ・・・。
『柿文水差』 野々村仁清作(江戸時代 17世紀)
※ 茶色い生地に柿が濃茶の線で描かれている。シックで良い!と思って解説ボードを見ると、仁清だった。
『母子犬図』 長沢芦雪筆(江戸自裁 18世紀)
※ 「後ろ向きの子犬を描き込んで思わせぶりなのが、個性派の芦雪」というようなことが解説ボードに書いてあった。
母犬が特に何も考えてないような表情をし、「ニヒヒ」と笑っているような子犬もいて、見れば見るほど面白い。
このほか、同時開催で刀装具の展示。
様々な縁頭が展示されており、これは大変素晴らしかった。
恐れ多くも、「ブローチにしたい!」と思った作品も多数あった。
外国人観光客だと思われる方々が多数いらっしゃり、やはり魅せられているご様子。
お気持ち、分かります。
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この後、ガラス製品のギャラリーへ。
「山本真衣 硝子展 -日々の実り-」
いやー、素敵でした。
私は、この小さな蓋物を。何を入れよう。
茶器として使おうかと思っている。
私の写真テクニックでは美しさが伝えられないが、天気の良い日に中を覗き込むと、本当に美しい。今のところ何を入れず、時々取り出しては眺めてニヤニヤしている。