Quantcast
Channel: ろんちゃんのブログ
Viewing all articles
Browse latest Browse all 1952

陶磁鑑賞シリーズⅥ 「茶匠の好み道具」第3回 古田織部

$
0
0

五島美術館に行ってきた。

 

 

今日は「美の友会月例美術講座」に参加。

 

 

前回は千利休で、今回は古田織部である。

古田織部というと、私は織部焼を連想する。

 

Amazonの商品だが、織部焼というとこんな感じ。

 

古田織部の指導でこの焼き物が作られたと知られている。私もそう思っていた。

 

講座では、驚くことを聞いた。

古田織部が、このようなスタイルの焼き物を指導した事が記されている書状などの資料は残っていないとのこと。

但し、古田織部は大坂夏の陣で、豊臣方に内通した罪で切腹、一族は滅亡。

このことで、織部からの書状などを所有していた人たちは、自分に何か(悪い)影響が及ぼされるのを避けるため、燃やしてしまったのでは?と考えている学者もいるようだ。

そのくらい署名入りの文書が少ないようだ・・・。

肖像画も少ないらしい。ほぅ・・・。

 

しかし、古田織部が焼き物の指導をした事実はあるらしい。

それは「上野焼」と「薩摩焼」で、そのことが記された手紙が存在する。美濃ではない・・・。

 

で、古田織部の京屋敷からの出土品で、所謂「織部焼」のものは1点だけだったそうだ。

これはスライドで見せて頂いた。

四角い平らなお皿だった。

 

 

おお、こんな書籍もあるのね。

 

謎。どうして、「織部焼」になったのだろう。

 

この他にも古田織部が茶事で使用した品物を、数々の文書から推測して、似たものをスライドで見せて頂いたり、かつて所有していた物品もスライドで見せて頂いた。

 

五島美術館所蔵では、なんと言っても「古伊賀水指 破袋」が有名だろう。

スライドでは、底、横など色々な角度から撮影した写真が示された。

 

「水は漏らないのか?」という質問を受けたことがあるらしい。

修復はしてあるものの・・・水は漏るっぽい。(こういう「ぶっちゃけ話」が聞けるのも講座の魅力である)なるほど。たくさん亀裂が入っているもの・・・。

が、重要文化財なので、さらに修復するのも大変らしい。

 

講座では、「へうげもの」というマンガも紹介された。古田織部が主人公。

 

 

最新刊25巻は1月23日発売のようだ。

読みたい、読みたいが既刊24冊!図書館にないかな・・・。

 

 


Viewing all articles
Browse latest Browse all 1952

Trending Articles