今日は午後から根津美術館に。
毎年この季節に公開される尾形光琳の国宝「燕子花図」が見たかった。
同じ場所に鈴木其一の「夏秋渓流図」が並べて展示されており、なんという贅沢な鑑賞だったのだろう!
平日の午後の早い時間ということもあり、人も多くなく、展示室内のイスに座りじっくり鑑賞できた。ああ、ここにお茶とお菓子があれば・・・と思ってしまった。
この2大傑作のほかにも・・・。
「四季草花図屏風」 伊年印 (江戸時代17世紀)
「伊年」の印は、俵屋宗達「工房」の印ということらしい。
屏風に春夏秋冬の花がとても素敵に配置されており、うっとり。
「不忍蓮・枯野牧童図」 渡辺省亭筆 (明治~大正時代19~20世紀)
2幅からなり、左側に展示されていたものには牛に乗った牧童が描かれ、右には池の風景が描かれていて、しっとりとした空気まで感じられるとっても素敵な作品。イヤホンガイドによると、渡辺省亭はパリに遊学し、印象派の画家たちとも交流があったようだ。ほほう。
「双羊尊」 中国(紀元前13~12世紀)
イヤホンガイドによると、このように背中合わせに2匹の羊が合体している「尊」(盛酒器)は、世界に2つしかないそうだ。こちらのものと、大英博物館所蔵の2つ。ビックリ。
この「双羊尊」は、根津美術館の入館チケット代わりに頂けるしおりのデザインとなっている。
ゴソゴソと探したところ、3枚出てきた。並べると美しいではないか。
根津美術館の庭園散策も大きな楽しみ。
ツツジの季節!
藤棚もあったのだ。
下から上を写す。
茶室・弘仁亭の前の池。
紫色の蘭。
そして、
燕子花が数個咲いていた。写真だとほとんど見えない・・・。
ここの燕子花が咲き乱れだすと、恐らく美術館はとても混雑するだろう。
ミュージアムショップも魅力的だった。
東京国立博物館で「茶の湯」展を見て、むらむらと、茶碗と茶筅などが収納できる「茶箱」や、お茶の簡易的なセットが収納でき持ち運びもできる「旅持ち茶籠」が欲しくなっている。
根津美術館のミュージアムショップにも、国宝「燕子花図」をデザインした布を使った茶道具が入っている「茶箱」と「旅持ち茶籠」が販売されていて、熱心に眺めてしまった。ああ・・欲しい。