本日は、出光美術館に行ってきた。
「海賊と呼ばれた男 」を思い出す。
「開館50周年 美の祭典 Ⅱ水墨の壮美」を見に行った。
今回、こちらを訪れたのは、「国宝『伴大納言絵巻』10年ぶりの公開!」と紹介されていたからだ。
この「伴大納言絵巻」は上・中・下巻があり、現在は中巻のみが公開。
会場には、とっても親切でキレイな解説が掲示されており、分かりやすかった。絵巻は、「応天門の変」をもとに描かれている。
上巻は、放火され炎上する応天門の様子、それを眺める群衆などが描かれており、今回の中巻は、左大臣源信が無実の罪で捕らえられ、女房が嘆いている様子、事件の解決のきっかけとなる子どものケンカの様子が描かれている。
出光美術館サイトなどで見た絵巻は、状態が良いとは言えず、実際のところ、どうなんだろう・・・と思っていたが、実物はもっとキレイである。
画像より、ずっと見やすい。
私としては、嘆き悲しむ女官の方々の表情が割とツボだった。
こういう人いそう、と時代に関係のない女性たちの表情、という感じ。
そして、「異時同図法」という技法が使われている、子どものケンカのシーン。これは、美術館の分かりやすい解説があったので、理解ができた。(無かったら、分からなかった、100%)
これもなかなか面白い。
しかし、「単眼鏡」が欲しかった。
老眼鏡を掛けてかなり顔を近づけて必死で見たが、なにせ細かく描かれている上に、ひび割れもあったりして・・・・。
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この単眼鏡の評判が良い。どうもこちらも「若冲展」の余波で、売り切れ中らしい。美術館で使う単眼鏡選びのポイントに「明るさ」と「至近距離」があるとのこと。こちらは値段的にも良い感じらしい。欲しい。
上巻も見たかった。
ちなみに、下巻は6月17日から。
「伴大納言絵巻」は、絵巻物なので、文章部分と絵の部分で構成されている。皆さん、文字部分も読んでいらっしゃったのに、驚いた。
私は、文字部分は完全でにスルーである。
まず、文字自体が読めない。
万が一、文字が読めても「古文」は、大の苦手である。私には外国語である。
「読みやすいね」という声も聞こえてきて、尊敬。
そして、今期のテーマは「水墨の壮美」ということで、水墨画を中心に展示。
長くなったので、続く。