
私はしてる 派
美味しい食べ物とそれに絡む人々を描いたエッセイ。
皿の中に、イタリア (著)内田洋子
- 皿の中に、イタリア/講談社
- ¥1,728
- Amazon.co.jp
美味しそうな描写が沢山。太字部分は本書より引用。
「イワシの新鮮な風味は、夜までもたない。開いたら粉を振って、すぐに揚げる。揚げるそばから食べたい」
ううっ。その通り。この文を読んで、イワシのフライを食べてしまった。美味しかった。
タマネギの薄切りの揚げ物に「さくさくとした質素な感触に、これほどタマネギというものはおいしかったのか」
うむ。筆者が食べたタマネギの揚げ物はどんな味だったのだろうか!
続けて「シラスとパセリのかき揚げ」も出てくる。これも美味しそうだ。
「母の味のパニーニ」とオーダーして出てきたのは、「パンからはみ出しているのは、カツレツである。手でちぎったレタスと分厚い輪切りのトマトも見えている」。
作り手は、「ぎゅっとパンを押させてみて。トマトの汁がカツレツとパンにしみ込んで、おいしいですよ」と勧める。
カツレツの入ったパニーニ!食べたい!
カツレツの食感とトマトの汁がしみこんだパンの食感が全く違って、これはこれで楽しめそう。
別の日の「母の味のパニーニ」は、「水と粉とラード少々を捏ねて薄くのばして作る、ピアディーナというパンである。やや酸味のあるクリームチーズを薄く塗り、旬の香草を刻み入れ、焼豚の細切りを加えて、パンを筒状に巻いてある。豚肉は時間をかけて焼き上げたのだろう。味がしみ込み、しっとりと脂が乗り、やや粉っぽい食感のパンとの相性は抜群だ」
ひーっ。
これも美味しそう。
青山に、このパンと同じ名前のお店があり、「ピアディーナ」が食べられるらしい。
ウェブサイトを見たが美味しそう!
イタリアには色んなパンがありそう。
「焼きたてのパンにはラードの薄切りがたっぷり挟んであり、かぶりつくとパンの余熱で溶けたラードが口じゅうに広がり甘く、最後に黒コショウがピリリと締めくくる」
このパンも興味があるなあ。
本書を読んでいて、衝動買いしてしまったのが「フォカッチャ」。
イタリアといえば、パスタ。
「ぶつ切りのベーコンが入ったそのパスタは、セロリを小口切りしたような小さく短い形で、豆入りのソースがよく絡んでいる。豆はほとんど煮潰れてクリーム状になり、溶けた豚の脂と混ざり合い、しっとりとコクがある。一口では止まらない」
このパスタも美味しそう。
豆入りのソース。どんなだろう。
と、とにかく食べたくなってしまうお料理が満載の本書。
オススメ。
最近、私が食べたもので大ヒットだったのが、これ。
白魚の刺身。
これは貴重なものらしい。頂き物。美味しかった・・・・。