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読了!
週末は、
運動はできなかったものの、読書は進んだ。
浪漫都市物語 上海・香港’40s
張愛玲/楊絳 著
藤井省三 監修
中央のビルは、上海大厦(ブロードウェイ・マンション)。
1935年に竣工され、1950年までは上海で一番高い建物だったそうなので、本書で上海が舞台になっている物語の登場人物は、この建物を目にしているということになるだろう。
本書はタイトルにもあるように、1940年代の上海、香港を舞台にした短編で構成されている。
当時は中国にとって(いや、世界中か)非常に厳しい時代であったが、
その中でも、はっとするような、甘い、或いは、ほの悲しい物語はあるのだ。
本書の舞台となった時代、著者については、監修の藤井氏による「解説」で、非常によく分かるようになっている。
本書に収録された作品は次のとおり。( )内は原題。
張愛玲 著
「封鎖」(封鎖)1943年 清水賢一郎 訳
「戦場の恋」(傾城之恋)1943年 上田志津子 訳
「香港-焼け跡の街」(燼余録)1944年 清水賢一郎 訳
「囁き」(私語)1944年 清水賢一郎 訳
「やっぱり上海人」(到底是上海人)1943年 清水賢一郎 訳
張愛玲氏の著作は今でも人気があり、且つ高い評価を受けているにも関わらず、日本語に翻訳されたものは少ない。本書の「封鎖」「戦場の恋」は、恋愛を描いたもの。良いねえ~、キュンとくるねえ、という内容である。
張愛玲氏の文章は非常に美文であり、日本語には翻訳しにくいそうである。
そうか・・・原文で読むのが一番いいのか・・・。
楊絳 著
「ロマネスク」(Romanesque)1946年 桜庭ゆみ子 訳
「叔母の思い出」(回憶我的姑母)1986年 桜庭ゆみ子 訳