7月15日に皇居三の丸尚蔵館を訪れ、「いきもの賞玩」展を鑑賞してきた。
その2からの続きである。
今回、「いきもの賞玩」展に行きたい!と思ったのは、こちらの作品が見たかったからなのである。
「羽箒に子犬」 明治時代後期~大正時代(20世紀) 牙彫
こちらは、2022年8月の東京藝術大学大学美術館「日本美術をひも解く 皇室、美の玉手箱」展で虜になった作品である!
その展覧会の「ニコニコ美術館」の動画で、東京芸術大学大学美術館の黒川廣子館長が「ぜひともこれも加えていただきたいと私がリクエストしたものの一つ」と語られていた作品である。
ところで、「日本美術をひも解くー皇室、美の玉手箱」展の図録、解説パネルには、本作品の名前として「羽箒と子犬」となっていた。
しかし、この「いきもの賞玩」展の解説パネル、出典リスト、公式サイトには「羽箒に子犬」となっていた。ん?ん?
まあ、とにかく可愛いのだ。
この顔!なんて可愛いのだ!!
象牙の丸彫りで作られているのだが、ふっさりとした毛並みを感じる。
手のひらサイズで、それも可愛い。机の上にあったら、何もしないでずーーーっと眺めていられる!
思わず、PCの待ち受け画面にしてしまった。
この角度も可愛い。複製を作っていただきたい!熱望!
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ああ、素敵だったなあと皇居東御苑を歩いて、平川門に向かう。
今回は「二の丸庭園」を通った。
小堀遠州が作庭したそうだ。現在は1965年に復元されたもの。
風が吹いて、涼しさを感じる。
池泉回遊式庭園である。
滝もある。
くるっと池の周りを1周。
この灯籠近くの橋から池を見ると…
とてもきれいな鯉が。尾の部分が長めに感じる。品があるような。
平川門に向かうため、とことこと歩いていくと…
「諏訪の茶屋」
元々は明治45年(1912)に皇居内に建てられたもので、江戸時代にはそこに諏訪社があったため、この名前になったそうだ。昭和43年(1968)にこちらに移築。
大きく立派な建物である。
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5月に皇居三の丸尚蔵館で「開館記念展 皇室のみやび―受け継ぐ美」展を鑑賞した帰りに「揚子江菜館」で「上海式肉焼きそば」と「五目焼きそば」を味わった。
その時に、「昭和8年誕生 元祖冷やし中華」と紹介されていた「五色涼拌麺」が大変気になってしたのである。
なぜなら、仙台の「龍亭」を訪れた際に「涼拌麺」こと「冷やし中華」を考案したお店と紹介されていたからだ…。
仙台「龍亭」の公式サイトに「当店「⿓亭」創業者四倉義雄の資料によると「昭和⼗⼆年、全国の業界に先駆けて、涼拌麺を開発し」 という記録が残されております。
とある。昭和12年か…。
いやまあ、仙台「龍亭」の冷やし中華は大変美味しかったのだ。それで良いのだ。
では、神保町「揚子江菜館」で昭和8年に誕生した「五色涼拌麺」を食べてみようではないか。
こんな感じである。
公式サイトによると「富士山の四季を彩る飾り、チャーシューは春先大地の色、きゅうりは夏、煮込んだタケノコは秋の落葉、糸寒天は冬の雪、錦糸卵は山頂の曇」とのこと。
ほう!山高の盛り付けは富士山だったのか!
麺は真っすぐで細めの私好み。
具だくさんで、とても食べ応えがあり、美味しかった。