読了。
「京都四条 月岡サヨの小鍋茶屋」の続編である。
京都四条 月岡サヨの小鍋茶屋 (著)柏井壽
桂飯朝という噺家が『竹林洞書房』という古本屋で見つけた『小鍋茶屋の大福帳』という図書をもとにして、その大福帳を書いた月岡サヨの料理人としての成長の日々を語っていく。
この大福帳は複数冊あり、1冊目が前作「月岡サヨの小鍋茶屋」で、2冊目が本書「月岡サヨの板前茶屋」である。
本書は、サヨが自分の店に、今で言うカウンター席を作る。
語り手の桂飯朝によると、昭和の初め頃で、京都・祇園の森川栄さんという料理人が板前割烹というスタイルを作ったそうである。割と最近のことなのだ。
「令和の時代になった今でもその森川はんのお孫さんが『浜作』っちゅう板前割烹の店を継いではって…」と書かれていた。
え、あの有名な…。
サヨのカウンター席のようなものは、「メリケン」渡航経験のある客の麟太郎により、「佳運多(カウンタ)」と命名され、サヨは献立作成、注文の受け方、お料理の出し方など試行錯誤していく。
これまで「みをつくし料理帖」シリーズを読みふけっていたところで、図書館で予約していた本書が手に入った。
何だか料理が気になる「食欲の秋」である。
本書で『出町ふたば』の花見団子が紹介されていた。
鴨川の桜を見ながら団子をかじるそうである。
『出町ふたば』といえば、「京都航空便」で「名代豆餅」が販売されており、非常に早く「売り切れ」になることが多いような気がする。
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新潟で求めた和菓子を楽しく食べている。
「栗甘美」 越乃雪本舗大和屋
販売されたばかりとのことだった。
パッケージの表示を見ると、原材料名に「栗(国産)、砂糖、澱粉」しかない。
実は、栗羊羹のつもりで購入したが、これは栗きんとんと同じ材料ではないか?
見たところ、羊羹。
これは、食べると、もう栗、栗の旨味がぎゅぎゅっと詰まった感じ。
美味しい…。
栗きんとんより賞味期間が長いので、自宅に備えておくのによいかも。