本日読了!
雑誌「暮らしの手帖」を立ち上げた一人であり、大橋鎮子氏によるエッセイ。
平成22年5月に発行。
著者は今年の3月に93歳で亡くなられている。
初代編集長であった花森安治氏との出会いから始まり、
生い立ちも語られている。
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「暮らしの手帖」は商品テストを行うため、公告を載せない雑誌である。
現在販売されている雑誌は、公告収入で利益を出しているとも言われている。
とても貴重な雑誌だと思う。
本書には、商品テストの苦労も語られているが、
とても生き生きとした文章で、
著者のバイタリティーあふれる様子がよく分かる。
又、文章に品がある。
この年代の女性が使う言葉は本当にきれいだ。比喩もとても素敵だ。
私は密かに「旧制女学校の底力」とよんでいる。
(ちなみに著者は東京都立第六高等女学校出身である)
「暮らしの手帖」は暮らしを丁寧に見つめ、知的に分析し、しっかりとした良いものにしていきましょうという雑誌なのだなあと思った。
私が小さい頃、母が本書を定期購読していた時期があった。
独特の画質の掲載写真。
見出しに使われている手書き文字。
そして、とにかく文章が多い。
とても「知的な雰囲気」を感じた。
私自身も数冊購入した事があるが、最近は「ご無沙汰」である。
- 暮しの手帖 2013年 06月号 [雑誌]/暮しの手帖社
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生活について勉強しようかなと思った。