東京藝術大学大学美術館に行ってきた。
「日本美術をひも解く」展の後期展示②が9月6日から始まっている。
本展覧会は、
前期展示①が8/6~8/28、②が8/6~9/4
後期展示①が8/30~9/25、②が9/6~9/25となっている。
それぞれの期間に重なりがあり、
私は、まず8/23に訪れ、前期展示①と②を鑑賞。
この期間しか展示されない素晴らしい作品がたくさんあった。
そして、後期展示①の初日である8/30に訪れた。
伊藤若冲の『動植綵絵』展示の初日である!
もう、これは絶対に混み合うだろうと初日に挑んだのである。
ここで、前期展示②と後期展示①を鑑賞。
そして、本日は後期展示①と②が展示されており、すべての作品を堪能できたことになる。
3階展示室に展示替えや場面替えが多く、かなりの時間をかけてじっくりと鑑賞した。
「1章 文字からはじまる日本の美」では、小野道風を始めとする超有名どころの書家の文字の美しさにうっとり。もちろん読めない。読めないけど美しい!
料紙の美しさにもうっとりである。
光線の加減で、模様がはっきり見えたりするので、角度を変えたり、姿勢を変えたりして・・・それも楽しい。お気に入りの観賞場所と姿勢が決まったら、そこで暫し、うっとり。
書道も良いなあ・・・とチラリと思った。
「2章 人と物語の共演」では、絵巻物の画面替えがあった。
『春日権現験記絵』は、「鎌倉時代後期のやまと絵の最高水準」と公式ウェブサイトに紹介されていたとおりの美しさ。人や動植物、牛車や建物、とにかく細かく、色彩豊かに描かれている。
人の表情も興味深い。この人は何考えているのだろう・・・と想像するのも面白い。
『蒙古襲来絵詞』は、前期が歴史の教科書や資料集にある「てつはう」の爆発の様子も描かれている、有名な戦いの場面だったが、今回は竹崎季長一行が石築地の前を出陣し、船に乗って行く場面だった。これは、もしかすると初めて見る場面だったかも。新鮮だった。
『絵師草紙』は場面替えになっても、やはり絵師の家はぼろぼろ。しかし、描かれているネズミは太ってはいないものの、やせ細ってはなかったので、食べるのには困らない程度の貧しさだったのだろうか。子どもが絵の練習をしていた。
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今日は9月9日。旧暦の9月9日は重陽の節句ということで、
これを。
御菓子の包装は素敵なものが多い。
こちらは金沢の諸江屋の「菊花せんべい」。
生姜砂糖の味がとっても美味しい!
お皿は岡晋吾氏の「色絵雲紋五寸兜皿」。
雲の模様が軽やか、そして持ち上げて見ると驚くほど軽い。
お茶碗は高橋朋子氏の「翡翠金彩茶盌」。