熱海のMOA美術館に行ってきた。
MOA美術館は、昨年リニューアルされ美術系雑誌でも取り上げられており、「行きたい!」とずっと思っていたのだった。
重要文化財「浄瑠璃物語絵巻」の全12巻を一挙公開!
美術館は、この入口を入り、長いエスカレーターに乗って行く。
「円形ホール」 天井にこんな画像が映し出されている。画像は万華鏡のように変化して、大変美しい。
と、美術館に入るまでも大変面白かった。
さて、「浄瑠璃物語絵巻」展である。
色んな美術館で様々な絵巻を見たが、展示されているのは一部のみ、ということがほとんどだったと思う。ところが本展は、全12巻「一挙公開」である。
展示には、各巻全体のあらすじが紹介されており、且つ場面場面にも簡単な説明があったので、絵巻の文字部分が全く読めない私にとって大変分かりやすかった。
こんな感じ。なんと、撮影可!!
上の中央に描かれている若い男性は、絵巻の主人公である牛若(源義経)である。
着物の背中部分に猿の模様があるのが大変気になった・・・。
これは単眼鏡で拡大して、模様がはっきり見えて判明。
絵巻物には単眼鏡である。
本作品は、とっても保存状態がよく、色彩が大変美しい。又、描写が細かく、描かれている調度品、衣服などに注目しても面白い。
この絵巻は、物語としても波瀾万丈で面白い。
え、そうなるの?!
え、どうして?!
と突っ込みながらストーリーを楽しんだ。
鑑賞の合間に一休み。カフェからの眺めの良いこと!
こちらは、大変楽しみにしていた国宝の「色絵藤花文茶壺」(作:野々村仁清)である。
おお、今の季節にピッタリではないか。
大変端正かつ華やかな作品。うっとり。
本美術館には、有名カフェ・レストランも。
ランチを楽しんだ。
前菜。美味しかったなあ・・・。そして、美しい。
パンも美味しかった。
私は魚料理にした。カジキマグロのコンフィ。(多分)
「コンフィ」とは、オイルに食材を浸して煮る料理とのこと。
柔らかくてジューシーで・・・私が調理するカジキマグロは、一体何なんだ?!と思うくらい美味しかった。
デザート。左はチーズケーキ。真ん中と右はムース。
美術館内には、広い日本庭園がある。
「唐門」 もとは三井家の別荘にあったものらしい。
「光琳屋敷」 尾形光琳の屋敷を復元したものらしい。
尾形光琳といえば、国宝の「紅白梅図屏風」。2月の梅の時期に公開される。来年は見に行きたい。