9月17日に、国立西洋美術館に行き、その後、国立近代美術館「日本の家」展を見学してから、「所蔵品ギャラリー」へ。
今期の見所として、東山魁夷の特集がある。
「道」 1950年
この超・有名作も展示されていた。
青森県の種差海岸のスケッチから、道だけをクローズアップさせて描いた作品だそうだ。
なんだか、色々考えさせられる絵である。
「白夜光」 1965年
東山魁夷が北欧旅行で見た風景を描いた作品群のうちの一つ。
とてもきれいな作品。
真ん中あたりを近寄って撮影。こんな筆致。
「映象(えいしょう)」 1962年
かなりの枚数の東山魁夷作品が展示されており、見応え十分だった。
少し休憩をして・・・・。
「加賀鳶」 小林古径 1910年
解説プレートに「加賀鳶」とは、江戸にあった加賀前田藩の屋敷お抱えの火消しのこと」とあった。
小林古径というと、私は静かな感じの「動いていない」物を描いた作品を見ることが多いので、何だか新鮮な気持ちで鑑賞。
そして、テレビ番組「日の巨人たち」で紹介されていた、こちらも見たかった。
「道路と土手と塀(切通之写生)」 岸田劉生 1915年
「美の巨人たち」は、「日曜美術館」と同じく毎週録画して見ている美術を紹介するテレビ番組である。
「美の巨人たち」は、一部ドラマ仕立てで作家の人となり、作品の背景が紹介され、大変楽しく理解することができ、大好きなテレビ番組である。
番組でも、美術館のプレートでも、石塀と道の接するあたりでの構図のずれが解説されていた。たしかによく考えると、少し不自然だが、絵画を純粋に鑑賞していると全く気にならない。
これは100年ほど前の東京代々木の風景である。
現在の代々木を思うと、しみじみする。