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バベル九朔

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やっと読了!


バベル九朔  (著)万城目学

バベル九朔/KADOKAWA/角川書店
¥1,728
Amazon.co.jp


ここのところ、ずっと仕事の予定が見えない状況でバタバタしていたが、ようやく何とか落ち着いてきた。


この「バタバタ」状況は、受注量が多い、ということもあるが、私の「仕事の見積の甘さ」、「集中力のなさ」が原因だと思う。さらに、「計画性のなさ」というのも原因かと最近気づいた(気づくのが遅い)。


○○日から、と予約されることもあるが、大抵の仕事は「○○日まで」と納期を提示され、直ぐに取りかかる、という感じである。なので、予定を立てることは難しい。


ただ、「夏休みの宿題」のような仕事もある。

直ぐにやらなくても良いが(いや、直ぐにやったほうが良いが)、9月までにやったら良いとか、そういうたぐいである。

この「夏休みの宿題のような仕事」の計画を立てると、もっと楽になるのではないか・・・・と・・・・。


予定が立たないため、「美姿勢トーニング」や、「フットケア」、「表情筋エクササイズ」に予約を入れることができず、大変危機感を感じている。


このあたりで、仕事の計画について真剣に考えなくては(早く考えましょう)。


さて、本書「バベル九朔」。


作家希望で、ビル管理をしている青年が、思いもかけない事象?事件?に遭遇し、「冒険」をしつつ、「自分探し」をしていく話である。


大変引き込まれた。

登場人物が少ないので、細切れに読んでも割とスムーズに読めた。

万城目作品のエンターテインメント性をしっかり味わえたと思う。


しかし、内容は大変深い。

やっぱり、細切れに読んで理解するには、無理があった。最後の部分が今ひとつ分からなかった・・・。難しい。


覚えておきたいと思った個所があった。

舞台になっているビルのテナントの探偵さんの言葉である。(本書から引用、ただし、太字は私がした。)


「今でも、思うことがあるんだ。もしも、あのまま本気で将棋に向かい続けたら、(中略)この年になるとね、わかるんだ。向かい続けることこそが才能だったんだ。しがみつくでもなく、他に浮気するでもなく、当たり前のように淡々と何年も何十年も向かい続けることが立派な才能なんだ、って。」


この太字部分。

「何が何でも」ではなく、「しがみつくでもなく」「当たり前のように淡々と」という部分が大切ではないかと。ただし、「何年も何十年も」。




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