本書は、「選ぶ。そろえる。合わせる。うつわ使いがもっと楽しくなる本。」の続編である。
選ぶ。そろえる。合わせる。うつわ使いがもっと楽しくなる本。《つづき》
(著)安野久美子
著者は、本書のテーマの一つとして「一器多用」をあげ、具体的にその使いまわし術を写真で紹介している。大変分かりやすい。
また、家族構成別に揃えると良い7つの器を紹介。
この7つの器を「7つの神器(かみうつわ)」と名付けている。
この家族構成別は、「女性一人くらし」「男性一人くらし」など5パターンを紹介していて、私が参考になったのは、「シニア二人くらし」である。
大皿(直径21.5㎝)を2枚、中皿(19.5㎝)、中鉢(直径16㎝、高さ5㎝)、オーバル皿(横20.5×縦15㎝)、板皿(横21×縦10.5)、小鉢(直径12×5㎝)。
以上の7つの器である。
これは本書に「夫婦が一緒に仲よく箸をつつきあう取り分け料理を主に想定」とあった。
私は、料理は個別に盛り付けるのが好きなのでこの7つであると足りないが、寸法は大変参考になった。
現在、まさしく探しているのが中鉢である。
本書に「口が広め、胴が浅めの磁器の鉢、これくらいの深さだと料理が沈まず見栄えする」ともあり、なるほど。
また、料理別の「うつわ使い」も、「ワンプレート」「カレーライス」など具体的で、特に参考になったのが「スイーツ」の例である。
本書によると「こぢんまりした和菓子は4寸皿がちょうどいい」。
約12㎝の4寸皿(皿のサイズが一目で分かる実寸写真も前編と同じく掲載され、便利)、便利だよねえ。
と、本書も前編と同様、食器の参考書として大変勉強になった。
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浅草橋のルーサイトギャラリーに行ってきた。
「伊藤千穂+苫米地正樹 陶芸展」である。
伊藤氏からのご案内に出品数が大変多い旨書かれていたので、初日には行けなかったものの、わくわくと出向いていった。
伊藤千穂氏の作品は華やかな金銀彩ものや、渋い織部など幅広い。
今回も楽しませていただいた。
併設のカフェでは、作家さんたちの器で飲み物やケーキなどが楽しめるのだ。
これは同行者のオーダーしたもの。
菓子皿が伊藤千穂氏の作品で、コーヒーカップが苫米地正樹氏の作品。
合う!こうやって合わせれば良いのね、器っていうものは!
ちなみにこちらは甘くない、塩味の米粉のケークサクレである。
私は、こちら。菓子皿もカップも苫米地正樹氏の作品。
爽やかな感じ。
うーむ。こんなお皿があっても良いよねえ…。
私はこちらのチーズケーキが好きなので、チーズケーキ。