読了。
文庫本の裏表紙に紹介の文章が掲載されており、
「「みをつくし料理帖」シリーズ史上もっとも大きな転換となる、待望の第六弾!」
とあった。
読むのが怖いような…しかし、あっという間に読み終えてしまった。
みをつくし料理帖(6)心星ひとつ (著)髙田郁
この巻で、行方不明になっている、今はなき「天満一兆庵」の若旦那・佐兵衛について、これまでに明らかになっていない姿が語られるシーンがある。
名門「一柳」の店主・柳吾が語る佐兵衛の料理人としての姿は、「天満一兆庵」の元の奉公人・富三が第3巻で語っていた様子とはずいぶん違うものだった。
こちらの謎も…早く明らかにならないだろうか。
又、主人公・澪にも大きな転機が。
本書は映画化、テレビドラマ化、コミカライズもされている有名作品である。
「あらすじ」を先読みする気がなくても、関連事項を検索すれば出てくるものである。そういうわけで、なんとなく大まかなあらすじは既に知っている私であるが…。澪の「雲外蒼天」の運命は過酷だなあ、と思うのであった。
現代でいう「キャリアアップ」も難しい。
「ウマい話」には、大人たち(というか金儲けしたい人たち)の狡さが見え隠れするし、現代の働く女性にとっては結婚も懸案事項というか、江戸時代ならもっと難しいことがあるし…。
働く女性・澪は大変である。
この巻から、「特別付録 みをつくし瓦版」が掲載。
「つる家」がピンチになると手伝いに来る・りうが作者に質問して答えてもらうという内容である。
ここで驚きの事実が。作者の髙田郁氏は物語中の料理は全て作っているとのこと!
私からすると、けっこう「面倒くさい」下ごしらえも多く、手のかかる料理が多いぞ。びっくり。
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図書館で、「私がしあわせな東京豆大福五〇の覚書き」という本を見つけた。
「ああ、あそこね」という有名店も掲載されているが、「え!そんなお店があるの?!」と私がしばしば近くまで行くところ、電車の乗り換えで使う駅などに「豆大福」の名店があるようである。
そこで、昨日、仕事の帰りに寄ってみたのが、東急大井町線戸越公園駅近くにある「御菓子司 越路」である。
こんなふうに容器に入れて、輪ゴムで止めてレジ袋に入れて、ほいっと渡していただく。大変、庶民には嬉しいお値段だったので、ついつい…たくさん求めてしまった。
まずは「豆大福」
背の高いタイプ、赤えんどうの豆、中はつぶ餡。
こちらは、表面に豆がでておらず、餅の下に豆がおさまっているので、つるっとしているようにみえる。
店頭に、新米で作った豆大福と紹介されていた。
豆がわりとしっかり目で塩味は強めのように思う。
餅は柔らかくともしっかり目かなと思う。
蛇窪神社にちなんだ「へびまん」、薯蕷饅頭に麦こがしを加えてアレンジしたものだそう。蛇の刻印。
蛇窪神社は2021年のお正月に「荏原七福神めぐり」で訪れている。
「栗しぐれ」
大ぶりの栗がのっており、こし餡の中に白あんが入っている。
菅野一美氏の黒掻き落としの器で。