読了。
第167回芥川賞受賞作品である。
おいしいごはんが食べられますように (著)高瀬準子
舞台は、「食品や飲料のラベルパッケージの製作会社で、デザイン部のある東京本社のほか、全国八の支店に二谷たちがいる営業部がある」という会社である。
この営業部に、体が弱く残業できないという女性社員・芦川がおり、体調不良のため会社を早退したが、帰宅後、回復したとのことで、ケーキを焼いて社員に振る舞う。
芦川からすると、お詫びのつもりのようだ。
芦川はケーキ作りが得意のようで、週末にケーキを焼いて持ってくることが習慣化し、支店長候補の40歳代男性・藤が「やっぱり材料費だけでもみんなで渡そう」という提案をする。
それで、月に2回、社員から千円、パートからは300円を回収して芦川に渡し、芦川のケーキ作りが日常になる。
え、ちょっとこれって、どうなんだろう。
例えばサークル活動では「アリ」なような気がするが、普通の会社でこういうことは「アリ」なのだろううか。
ちょっと、「ゾッ」とした。
この芦川は、非常に食べることを大事に思っているが、芦川と交際している同僚の二谷は、どうも食に対して独特の感覚を持っており、相反する感じ。
この2人に、高校時代チアリーダーだったという女性社員の押尾が絡む。
存在感のある中年女性パートの原田の言動も「いかにも」過ぎて気にかかる。
主要な登場人物が「いそう」な感じで、感情を投入しつつ、ぐいぐい読んだ。
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神楽坂の「ラ・ロンダジル」に行ってきた。
「中島完 茶箱展」同時開催企画「ロンダの妄想茶道具小品展」
初めて訪れる「ラ・ロンダジル」。
茶箱マニアがこんなにもいらっしゃるのねと楽しい雰囲気だった。
ピンポイントにお道具を探していらっしゃる方もいれば、
お店の方とともに、取り合わせを真剣に考えていらっしゃる方もいて、
それぞれ企画展を楽しむご様子に、私もとっても良い気分に。
茶箱を組みたいと思いつつ、まだ全く前進していない。
そろそろ仕覆類にも・・・
仕覆は自分で作りたいと思っている。
何だかまだ道は遠い。
神楽坂をふら~と歩いていたら、頻繁に人の出入りがあるお店を発見。
「五十鈴」という和菓子屋さん。
衝動的に「栗きんとん」を求めてしまった。
濃厚で美味しい。
こちらのお店で有名だという「神楽坂饅頭」。
外側はパイで、中は小倉あん。そしてあんの中にレーズンが入っているのだ。
和と洋の融合というか、これが何とも美味しい!
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こちらは頂き物。
「テーゲベック」の焼き菓子の詰め合わせ。
これが、軽くてとても美味しかった!
そして、見た目の可愛さ。
可愛いお菓子には可愛い器。
舘真由美氏のカフェオレボウルは普段お抹茶のお茶碗としても活躍している。
今回はカフェオレで。