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言葉の園のお菓子番 森に行く夢

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先ほど読了。

本書は文庫本で、裏表紙に書かれている紹介文のなかの「連句会・ひとつばたごに通い始めた一葉・・・」、「連句会に参加して一年、・・・」という言葉に惹かれて図書館から借りた。

 

言葉の園のお菓子番 森に行く夢  (著)ほしおさなえ

 

今から30年ほど前に、この主人公の一葉と同じように、私も連句の会に参加していたことがある。

 

連句は色々なルールがあり、大変難しいのだが、これがなかなか楽しいのだ。

 

転居のため、その会に参加できなくなったが、当時、ファックスを使って「文音」という方法で連句を巻いたこともあるが、それもなかなか難しく、それきりになってしまった。

 

本書に登場する連句会「ひとつばたご」は、とても素敵なグループで、私もこんなところを探して参加したい!と思った。

 

この「ひとつばたご」の会は月に一度開かれ、主人公の一葉が祖母の後を継いで、会のお菓子番を引き受けている。

 

毎月の連句を巻く様子と、休憩時間に出されるお菓子が描かれており、実在のお菓子屋さんのお名前がばんばん登場し、もう興味津々である。

 

3月のお菓子が、「御菓子司塩野」の桜干菓子。ああ、赤坂に行ったなあ・・・としみじみしたり、

 

7月のお菓子は、両国にある「越後屋若狭」の水ようかん!

 

夏に雑誌「和樂」のバックナンバーを整理していたら、水ようかん特集を掲載していたものがあり、ああ「越後屋若狭」の水ようかんをぜひ食べたい!と思っていたが、あまりの暑さにくじけ、ついに買いに行くことはなかったのである・・・。

 

本書では、主人公と連句のメンバーが次の会のお菓子は「越後屋若狭」にしようと決め、予約し、当日の食器などなどについて算段をし、そして、当日クーラーボックス持参で両国のお店まで出向き、そして購入。その後、列車、タクシー(!)を経て、連句の会場に到着・・・と水ようかんを食べるまでの過程も描かれており、自分が買いに行ったような気分になれた。

そして、連句の休憩時間に食べる時の皆の様子!水ようかんがどんなに美味しいかがとても分かった。

 

来年、まだ暑さが厳しくならないうちに、私も両国に行きたいと思う。

 

本書は、「言葉の園の御菓子番」シリーズの第3弾。

同シリーズ既刊の「見えない花」、「孤独な月」も読みたい。

 

***************

 

本日、いわゆるデパ地下をうろついていたところ、「限定 あと2本」という表示を見つけ、衝動的に購入。

 

 

兵庫県たつの市にある「大三萬年堂」さんの「煉羊羹」。

 

 

お店の方が「あずきを使ってなくてサッパリしていますよ」とおっしゃっていた。

 

 

表示を見ると「はんこささげ」とある。ほう・・・。

 

 

うむ。確かに一般的な小豆を使った羊羹とは色が違う。淡くピンク色っぽい。

 

 

確かに、サッパリしていて、焙じ茶とともにゆっくり読書しつついただいた。


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