読了!
いやー、久々の一気読み。
昨日のお昼にアップしたブログに本書を読みたいと書いた。
調べてみると、近くの図書館に所蔵していると分かり、早速、夕方、本書を借りて、もう・・・夢中になって読んでしまった。面白かった!
私家本 椿説弓張月 (著)平岩弓枝
「北斎づくし」展で見た、ここに描かれた紙のような人々はいったい・・・何?と知りたくて読んだ。
『椿説弓張月』は全5篇で、この挿絵は第4篇である「拾遺」の四巻の第五十五回にあることは調べた。椙山女学園大学デジタルライブラリーの資料が大変見やすかった。
つまり、後半のほうにあるはず・・・
と、読み進めて、読み終えたが・・・こんなシーンあったけ?
本書は、「私家本 私家本 椿説弓張月」とあるので、『椿説弓張月』の現代語訳ではなく、『椿説弓張月』をベースとした平岩弓枝氏のオリジナルであろう。と、すれば、このシーンはなくても・・・まあ、納得である。
ということで、椙山女学園大学デジタルライブラリーの原文資料を読もう・・・とは思わず(漢字は分かるが仮名部分が読めない。そもそも「古文」は苦手である)、現代語訳か詳しいあらすじなど紹介しているサイトはないかと調べたところ、
主人公・源為朝が蛟塚から現れた妖僧・朦雲を討つため、「獣血人糞」をかけて妖術を破るという策を講じたらしい。
(「北斎づくし」展の展示より)
なるほど、それで中央の大きな桶には「獣血人糞」が入っていて、それを武者たちが大きな柄杓で掬ってかけているわけだ。ほう・・・
紙人形は、妖術を解かれた状態?
うーむ。面白い!
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本書、「私家本 椿説弓張月」は、原作より随分コンパクトになっているようだが、物語はとてもテンポがよく面白い。
子どもの時に夢中になっていたNHKの人形劇「新八犬伝」を思い出す。
「玉梓が怨霊~」と良いながら登場する人形の怖かったこと・・・。
原作は曲亭馬琴であるし、調べてみると『椿説弓張月』の設定が一部借用されており、犬塚信乃が琉球に行っているらしい・・・え、そうだったけ。その他の馬琴作品のエピソードも使われているとのこと。
この人形劇「新八犬伝」が小説化されたものもあるようだ。よ、読みたい!!